岸田文雄首相は12日、東日本大震災から11年となった岩手、宮城両県の被災地を訪問した。地元からは、ウクライナから避難者を受け入れたいとの声が相次いだ。
岸田首相は、12日、津波で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市と宮城県石巻市の復興祈念公園で献花・黙祷して、犠牲者を追悼した。
この際、陸前高田市の戸羽太市長は、岸田首相に対し、「震災で私たちは世界中の皆さんに大変お世話になった」とした上で、「まだ市民のコンセンサスを得ているわけではないが、ウクライナの方々の受け入れができないか考えている」と述べ、避難者を受け入れる考えを表明した。
この他、石巻市も岸田首相に、避難者を受け入れる意向を表明した。さらに、政府関係者によると、仙台市も受け入れ方針を伝えたという。
これについて、岸田首相は記者団に対し、避難者から具体的な要望を聞いた上で対応を検討する考えを示した上で、「政府としても、自治体と連携しながら、期待に応えられ受け入れを考えていきたい」と述べた。