ロシアが攻撃を強めるウクライナの被害は、歴史的建造物にまで及んでいることがわかりました。めざまし8では、ウクライナ国内の事情に詳しい旅行会社を取材。貴重な建造物や街が失われつつあることが見えてきました。

「非常に歴史ある大学」爆撃被害 “観光スポット”被害も

ユーラシア旅行社 ヨーロッパ担当者:
もう無差別に攻撃をしはじめてしまうと、今言ったように、観光地となっている所も、たくさん損傷を受けることになると思う

取材に答えたのは、日本の旅行会社でウクライナのツアーの担当者。今、毎日のように現地の同僚たちから、被害を訴える声が届いているといいます。

ユーラシア旅行社 ヨーロッパ担当者:
ハリコフ大学が爆撃を受けたということなんですね。ハリコフ大学は、いわゆる大学ですからね。確かにね、物理の研究とかもしてるかもしれませんけども、直接的に軍事的な施設ではないわけでして。ハリコフ大学自体も建物を見ると分かるんですけども、非常に荘厳な美しい建物です

“軍事的施設ではないのではないか”と指摘します。

ユーラシア旅行社 ヨーロッパ担当者:
ウクライナで二番目に古い、キエフなんかよりも古い大学ですね。一番古いのはリビウ大学になりまして、ハリコフ大学が1803年からかな。歴史ある大学ですから、もうかれこれ220年の歴史を誇ります。非常に歴史ある大学なんですね

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多くの旅行者も訪れるというハリコフ大学。

ユーラシア旅行社 ヨーロッパ担当者:
美しい荘厳な学校です

しかし、ロシア軍の砲撃で大学の一部は破壊されました。さらに、3月1日に砲撃を受けたキエフ市内のテレビ塔の近くにある、ホロコーストの追悼施設も被害を受けたといいます。被害は人気の観光スポットにも。

ユーラシア旅行社 ヨーロッパ担当者:
チェルニ-ヒウというのは日本人の観光客がおそらくほとんど行ってないところですので、知られてはないんですけども、行くと非常に静かなたたずまいの所なんですね。
ですので、そういう所の知られてない観光地というのが失われてしまうと、これからたくさんの人が訪れようとしている所が、そういう目に遭ってしまうと非常に残念ですよね

人々の命だけでなく、その土地で育まれた“歴史”まで危機的状況に陥っているのが現実です。

(「めざまし8」3月7日放送)