「台紙なし」「ジャストサイズ化」「密封紙トレー」

環境への負荷を減らしながら包む、新しい技術に迫った。

テンポよくペットボトルにラベルを貼る機械。
よく見ると、ラベルには台紙がない。

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また、ショートパスタを小袋に包装している機械が目指したのは、袋の"ジャストサイズ化"。

東京ビッグサイトで18日まで開催中の「JAPAN PACK 2022」。
物を包む機械や関連した技術が紹介される見本市となっている。

今、パッケージの世界でも喫緊の課題となっているのが、環境負荷を減らす取り組み。
大日本印刷などが開発を進めている密封紙トレーは、トレー部分に紙を使うことで、一般的な容器と比べプラスチックを約9割削減できるという。

さらに従来、紙製では困難だった窒素などの封入ができるようになり、食品の鮮度も保てるようになっている。

大日本印刷 包装事業部・足立哲也さん:
コロナの関係もあって、家庭のごみがたくさん、特にプラスチックでかさばるようなごみが増えていると聞くので、そういうごみのかさを減らしていくことにも貢献できるのではないか。

“プラ製品”削減の法律施行を前に…

そして、"サステイナブル包装ライン"と名付けられた紙100%で包装してくれる機械。
使用する紙にはプラスチックフィルムなどが付いておらず、必要なところだけに接着剤のようなものを塗って包装する。

紙へのシフトには設備投資や機能面での壁があると考え、従来のもので兼用可能にしたという。

大森機械工業 営業本部 国際部・江黒忍さん:
さらに紙に代わるものもまた出てくると思うし、どんどん包装機メーカーから新たな包装形態や包装資材を発信していかなければと思う。

企業などに使い捨てプラスチック製品の削減などを求める法律が4月に施行されるのを前に、各社の取り組みが加速している。

(「Live News α」2月16日放送分)