厚生労働省によると、3日時点での、新型コロナウイルスの全国の重症者は1042人で、前の日から131人増えた。全国の重症者が1000人を超えるのは、2021年9月27日以来、およそ4カ月ぶり(前日から増加した131人のうち93人は大阪府の患者。大阪府は1週間分の数字をまとめて発表している)。
全国の重症者数は、過去の感染ピーク時には、1000人台~2000人台で推移していた。2021年9月3日には、過去最多の2223人を記録。しかし、その後、減少し、11月以降は100人を下回っていた。
ところが、オミクロン株の感染急拡大に伴い、全国の重症者数も急増。1月4日の全国の重症者は60人で、この1カ月間で、およそ17倍増えたことになる。
一方で、東京都は、オミクロン株の特性を考慮し、緊急事態宣言の要請を検討する場合、指標として、重症者や症状が重く酸素投与をうけている患者の病床使用率などを参考にするという。今後、重症者数の動向が、コロナ対策のカギとなる。