作家として、そして政治家として、時代を作り続けた元東京都知事の石原慎太郎さん(89)が亡くなりました。

そんな石原さんを最も近くで支え続けてきたのが、若くして結婚した妻の典子さんです。

妻の前では「ジェントルマン」“おしどり夫婦”の秘話

1999年、石原さんが都知事に初当選した際には、カメラの前で喜びを語っていた典子さん。

――当確の瞬間はどんな気持ち?

石原慎太郎氏の妻・典子さん
嬉しゅうございました

――ご主人とはどんな話を?

石原慎太郎氏の妻・典子さん
おめでとうございましたって言いました。主人は「ありがとう」と

――今の心境は?

石原慎太郎氏の妻・典子さん
ご期待に沿うように働いてもらいたいと思います

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――選挙戦大変だったと思いますけど?

石原慎太郎氏の妻・典子さん
皆さんに本当にお世話になりました

石原さんが、妻・典子さんとよく訪れるという行きつけの店を取材しました。

石原慎太郎夫妻いきつけの寿司店では

――いつから通ってる?

寿司店 船八 先代の店主・畑中文雄さん
もうだいぶ前から、35年前くらい、そのときから来てる。奥さんと来て召し上がったりとか、和気あいあいと話してました

こう話すのは、長年、石原慎太郎さんが通っていた寿司店の先代の店主・畑中文雄さん。妻・典子さんと来店した時の姿が忘れられないと話します。

寿司店 船八・畑中順子さん
(石原慎太郎さんは)ジェントルマンでしたね、威張ってしまうとかそんなことはないです。奥さんはおとなしい感じの方で自然に一歩下がって歩くっていう、そういうのが身についてるような。昭和のご夫婦って感じで、奥さんは旦那さんを立てるし

妻の前で見せていた「ジェントルマン」な一面。

夫妻いきつけの鰻店では

20年ほど行きつけの鰻店でもこんな話が…

鰻店 八沢川・佐々木圭子さん
ものすごく気を遣う人でしたよ。言葉はきついかもしれないけど、すごく気をつかうし、奥様にも優しいし。奥様がいなかったら、多分何もできないんじゃないかなと。(奥さんに)うちで作ったものをお家で温めて食べて下さいというと、全部わかりましたと奥さんが持っていって明日の朝はこうこうこうね、みたいな。

中でも驚いたのは、石原家の朝食のルールだったといいます。

鰻店 八沢川・佐々木圭子さん
和食と洋食と朝ご飯はちゃんと2つ作られると、奥様がね、だから『きょうはどちらかしら?』とうかがうという話を聞いたので、すごいなーと。ご夫婦、本当に仲良かったですよ

互いに仲良く気遣いあっていたという夫妻。

作家として、政治家として数々の功績を残した石原さん。活躍の影には、いつも妻・典子さんの存在がありました。

(「めざまし8」2月2日放送より)