海底火山の噴火と津波により大きな被害を受けたトンガ。そのトンガの王室と長年、親交がある天皇陛下がトンガに対し、お見舞いの電報を寄せられました。

めざまし8では、夫がトンガに住んでいるニュージーランドの女性を取材。その証言から押し寄せた津波の恐ろしさが見えてきました。

自衛隊員300人を派遣 コロナ下での支援

トンガにお見舞いの電報を寄せられた天皇陛下。側近によると、両陛下は現地の人々や被害状況について深く案じられているといいます。皇室とトンガ王室は長年、親交があり陛下が皇太子時代の2015年には皇后さまとトンガを訪問、国王の載冠式に参列されています。

そして、東日本大震災の後にはトンガ政府から義援金が。さらにトンガの生産者らが「里芋」を贈ってくれたこともありました。それに対し、政府は今回、自衛隊員300人の派遣を決定。支援活動が本格化しています。しかし、支援を難しくするもどかしい現実が…。

島国のトンガで、これまでに確認されている新型コロナの感染者はわずか1人。政府が特別な許可のない外国人を入国させない厳しい水際対策を取ってきた結果、2021年10月以来、“ゼロコロナ”が続いています。そのため、トンガも周辺の国もコロナが流入する可能性を危惧しているのです。実際に海外で災害支援を行ってきた専門家は…。

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CODE海外災害援助市民センター 吉椿雅道事務局長:
通常の支援だったら人の接触をして、話をしたりとかケアもしたりするので、それができないっていうのはなかなか難しい部分があると思います。(物資を)人が直接行って手渡すのではなくて、どこかに置いて、また受け取るという形をとるしかないのかなと思いますけどね。

実際、既にトンガ入りしたニュージーランド軍は物資を全て消毒し、隊員は防護服を着用。物資を下すと速やかに撤収し、後でトンガ側に回収してもらう対策をとったといいます。

また1月20日、日本の自衛隊員もPCR検査を受けた上で出発しました。

そして、支援活動が本格化した中で徐々に復旧してきているのが、絶たれていた国際電話などの通信です。

「津波以降眠れなかった」4日後に夫から電話

夫がトンガ在住 リリー・カワグチさん:
津波が来る前に私たちは連絡を取っていました。その後、連絡が取れなくなってしまいました。津波以降、眠れない夜が続きました。

ニュージーランドに住むリリー・カワグチさん。夫の勤務先は、トンガの首都近郊にある海に近いモズク工場です。4日間連絡がとれず、精神的につらい日々が続いていたといいますが…。

夫がトンガ在住 リリー・カワグチさん:
彼に電話をすることができました。今日の夜1時です。とても安心しました。(電話が)繋がるまで25回かけました。彼は屋根に登って助かったそうです。

一方、トンガに妹が住んでいる元ラグビー日本代表で、花園近鉄ライナーズ普及担当のタウファ統悦さんは。

元ラグビー日本代表​ タウファ統悦さん:
(メッセージが)既読になってないですね。その前に今日も3~4回ぐらい電話したんですけど…。今電話しているんだけど、音も鳴ってないですね。

噴火後、何度も連絡を試みていますが、現在も繋がらないといいます。

いまだ全容がつかめないトンガの被害状況。トンガは、これまで新型コロナウイルスの感染者が累計で1人。島国で厳しく水際対策を行ってきました。被災地への外国からの支援でも感染対策にも配慮する必要があります。

これまでなかった「ゼロ・コロナ」での災害援助です。援助物資を置いて、トンガの人たちが回収するという「非接触」の支援が始まっています。

(「めざまし8 」1月21日放送)

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