1日にどれくらい、妻や夫に「ありがとう」と言っているだろうか?

ジブラルタ生命保険が20歳~69歳の既婚(事実婚含む)の男女2000人を対象に家族愛に関する調査を実施。その結果、配偶者やパートナーに“ありがとう”と言っている回数は平均で1日3.2回ということがわかった。なお、最も多く行っている地域は北陸・甲信越で、平均で1日4.1回だった。

配偶者・パートナーに1日で何回くらい“ありがとう”と言っているか(画像提供:ジブラルタ生命保険)
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調査結果を詳しく見ると、配偶者・パートナーに1日で何回くらい「ありがとう」と言っているかを聞いたところ、「1回(27.4%)」や「5回(15.9%)」が多く、平均で3.2回。一方で、「0 回」は16.1%と、「1回」に次いで2番目に多い回答だった。

地域別にみると、北陸・甲信越(4.1回)が最も多く、関東(3.4回)、九州・沖縄(3.1回)と続いた。

「ありがとう」と言われる回数は1日平均で2.6回

他にも、今回の調査結果でさまざまな“家族愛”の状況が明らかになっている。

配偶者・パートナーから1日に何回くらい「ありがとう」と言われているか聞いたところ、言われる回数は1日平均で2.6回。“言っている回数”の3.2回に対し、“言われている回数”は2.6回と、両者でギャップがみられた。

配偶者・パートナーから1日で何回くらい“ありがとう”と言われているか(画像提供:ジブラルタ生命保険)

また、配偶者・パートナーに伝えたいけれど、なかなか言えないセリフでは、1位が「愛してる(29.7%)」、2位「ありがとう(27.3%)」、3位「好きだよ(22.8%)」となった。

配偶者・パートナーに伝えたいけれど、なかなか言えないセリフ(画像提供:ジブラルタ生命保険)

コロナ禍で評価が“上がった”は30.1%、“下がった”は7.5%

また、このコロナ禍で配偶者・パートナーに対する評価が「上がった(非常に上がった+やや上がった)」「下がった(非常に下がった+やや下がった)」のどちらにあてはまるか聞いたところ、全体で「上がった」が30.1%、「下がった」は7.5%。

年代別にみると、「上がった」と回答した人の割合は、男女ともに20代(男性 45.5%、女性 42.0%)が最も高かった。

配偶者・パートナーに対する評価は・・・上がったか、下がったか(画像提供:ジブラルタ生命保険)

昨年の“けんか”は平均13.4回

また夫婦げんか・パートナーとのけんかについても調査。

2021年に起きたけんかの回数は、「0回(25.1%)」に最も多くの回答が集まったものの、「1回(14.4%)」や「10~19回(13.7%)」なども多く、平均は13.4回だった。

地域別では、東北が16.2回と最も多く、僅差で北海道(16.1回)や関東(15.4回)が続いた。

2021年、夫婦げんか・パートナーとのけんかを何回くらいしたか(画像提供:ジブラルタ生命保険)

そして、けんかの際に、夫・男性パートナーと妻・女性パートナーのどちらが先に謝るケースが多いのかについては、「夫・男性パートナー」が61.3%、「妻・女性パートナー」が38.8%となった。けんかをした際、男性側から謝罪の言葉を伝えるケースが多いようだ。

夫婦喧嘩・パートナーとの喧嘩をしたときに先に謝るのは・・・夫・男性パートナーのほうか、妻・女性パートナーのほうか(画像提供:ジブラルタ生命保険)

ありがとうを「言われている回数」の方が少ない理由

2021年の“家族愛”について、こうした調査結果が出たわけだが、中には、地域、年代によって大きく特徴が出ているものもあった。それぞれの結果の背景にはどんなことが考えられるのか?

ジブラルタ生命保険の担当者に詳しく話を聞いてみた。


――なぜこのような調査をした?

当社は、「人間愛・家族愛という不朽の原理に基づく相互扶助制度である生命保険を社会に広く普及し続けること」を企業理念として掲げています。企業理念の根幹となる「家族愛」にリンクした調査を全国的に実施してみたいという想いから今回の調査につながりました。


――調査は今回が初めてなの?

この調査は2021年に初めて実施しました。今後も、同内容の調査を継続していく予定です。なお、当社では、これまで「夫婦の通信簿(2018年)」「働く男女のお財布事情とホンネに関する調査(2017年)」といったアンケート調査を実施してきました。


――「ありがとう」を言っている回数に比べて言われている回数の方が少ない。この差は何が考えられる?

今回、すべての地域において「言われている回数」の方が少ないという結果になりました。「ありがとう」という感謝の言葉は、やはり言われた人が気づいていないケースや伝わっていないケースがあるのではないかと思います。感謝の言葉を一度述べただけでは、相手に気持ちが伝わっていない可能性があるので、ご注意ください。


――北陸・甲信越で「ありがとう」の回数が多いのはなぜ?

総務省が5年に1度公表している「就業構造基本調査」によると、北陸・甲信越地方は共働き夫婦が多い地域のため、日頃から協力し合っている夫婦が多いのかもしれません。

若い年代はコロナ禍で夫婦の絆がより強まった

――なかなか言えないセリフで「愛してる」が1位になったことは?

日本人にはなかなか照れくさくて言いづらい言葉のように思いますが、心の中では伝えたい気持ちを持っていることが具体的な数字で確認できました。このような情報発信を続けることで、オープンな愛情表現をしやすい環境づくりに貢献できれば嬉しく思います。


――若い年代の「コロナ禍で配偶者・パートナーに対する評価が上がった」が高い理由は?

コロナ禍で家族の距離が縮まったり、家族を守りたい気持ちが強まったりしている割合が高いのも20代でした。一緒にいる時間や会話時間が増え、コロナ禍で夫婦の絆がより強まったのは20代夫婦なのかもしれません。

また、これからお互いのことを知っていく20代が、他の世代より相手の知らなかった一面(良い面)を発見できたのかもしれません。


――けんかの際、夫・男性パートナーが先に謝る傾向にあるのはなぜ?

やはり男性の方が険悪なムードが続くことに耐えられないのかもしれません。ただし、性別に限らず、相手を怒らせている本当の原因を深く考えずに、とりあえずの謝罪は関係をより悪化させる可能性があるので注意が必要です。すぐに謝罪を受け入れるかどうか、受け入れない場合の原因は何なのかも調べてみると面白いかもしれません。


――夫婦げんかが東北が多い理由は?

パートナーへの「ありがとうの回数」では東北は平均的なため、あまり険悪な夫婦が多いということではなさそうです。けんかするほど仲がいいと言われるため、何でも言い合える夫婦が東北には多いのかもしれません。

なお、家族愛の自己評価点数で見ると、東北は男性が最下位、女性が3位でしたので、そのあたりのギャップが影響している可能性も考えられます。

※画像はイメージ

東北地方の父と子は信頼関係ができている?

――調査結果の中で驚いたのはどんな点?

「子どもをよく叱るのはどちらか?」という設問で、東北地方は男性が38.3%と1位なのに対し、「子どもと仲がいいのはどちらか」という設問でも男性が26.7%の2位と健闘していた点です。信頼関係ができていて、叱ることの中に秘められた愛情をしっかり感じているのかもしれません。

 ≪子どもをよく叱るのは・・・夫・男性パートナーのほうか、妻・女性パートナーのほうか(画像提供:ジブラルタ生命保険)
≪子どもと仲がいいのは・・・夫・男性パートナーのほうか、妻・女性パートナーのほうか(画像提供:ジブラルタ生命保険)

もうひとつ挙げるとすれば、今年起きた夫婦げんかの回数が0~2回までで全体の半数を占めていた点です。コロナ禍の外出自粛で一緒に過ごす時間が増えたことにより、衝突することも増えたかと思ったのですが。外部環境の変化がどのように影響するか、来年以降も引き続き調査したいと思います。


――ちなみに、この調査はどう活かされるの?

今回の調査である程度、地域別の傾向はうかがえましたが、更にその細かい理由などに興味が生まれました。今後は調査の母数を増やし、追加の設問を設定するなどして、より調査の深掘りをしていきたいと考えています。このような調査結果を公表し続けることで、皆さまが大切なご家族に対して、素直な愛情表現をしやすくなるような環境づくりに貢献できたら嬉しく思います。


今回の全国的な調査で、「北陸・甲信越はありがとうを言う回数が多い」「東北地方の父と子は信頼関係ができている」といった、家族愛に関する地域性も見ることができた。
そして、「ありがとう」と言ったつもりでも相手に気持ちが伝わっていない可能性があることは肝に銘じておきたい。