記者のイチ押しネタを集めた「取材部ネタプレ」。姉・眞子さんを支え続けた妹・佳子さまの思いについて社会部の宮﨑千歳記者が伝える。

宮﨑千歳​記者:
今週秋篠宮家の長女・小室眞子さんは夫の圭さんとともに新天地アメリカ・ニューヨークでの結婚生活をスタートさせました。今日は眞子さんを支え続けられた佳子さまとの「姉妹の絆」について振り返ってみたいと思います。

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一貫して「姉の結婚」を応援

宮﨑千歳​記者:
まずは眞子さんの出発の場面からご覧ください。1人で玄関を出てきた眞子さんですが、その表情は喜びというよりも心細さや緊張がにじみ出ているように見えました。

宮﨑千歳​記者:
ご両親とあいさつを交わした後、佳子さまが眞子さんを、ぎゅっと抱きしめられるあのハグの場面になるんですけれども、皇室の取材では眼差しや言葉の行間から思いを読み取るということが多いので、こうしてカメラの前で感情を示されるというのはまれなんですね。

宮﨑千歳​記者:
異例ずくめとなった結婚に批判の声もあった中で、眞子さんの不安や苦悩というのを感じ取った佳子さまが、あえて逆風の中で姉を応援する気持ちというのを行動で示された、そういう面もあるのではないかなと感じました。

宮﨑千歳​記者:
この出発から50分後、今度は佳子さまは記者会見場のホテルに向かわれました。会見まで約3時間ありましたが、控室で眞子さんと圭さんと3人で会見の準備をしながら過ごしていたそうです。

複雑性PTSDと診断されて心に傷を抱える眞子さんを案じて、会見中は別室で待機して姉のメンタルケアに当たられていました。直前に会見で口頭での回答ができないと判断するほど、眞子さんは心が大きく動揺していたと思います。でも、強い覚悟で必死にとにかく会見の準備を重ねていたでしょうし、おそらく佳子さまはその相談に乗られていたのではないかと思います。

眞子さんの胸中や体調を誰よりも分かっていた佳子さまが会見中に別室で待っていてくれたということは、おそらく眞子さんにとって何よりも心強かったのではないかなと思います。

共に歩み培われた「強い絆」

宮﨑千歳​記者:
こうした「強い絆」というのはどのようにして培われて、またお互いの存在をどんなふうにとらえているのか20歳の会見でのそれぞれの発言を見ていきたいと思います。

佳子さま:
姉は何でも話すことのできる頼りになる存在です。姉と過ごす時間は非常に楽しいのでよく姉の部屋で過ごしております。

宮﨑千歳​記者:
また眞子さんも佳子さまに対して「妹は年が近いこともあって、年齢を重ねるたびに仲良くなり、今では妹でありながら友人のような関係です。ときには、夜遅くまで2人で話していることもございます。」と明かしています。

姉妹はちょうど3歳差で同じ学習院に通っていましたので、卒業式・入学式のタイミングが一緒だったんですね。報道陣のカメラ取材に応じる際には、経験している眞子さんが佳子さまに立ち位置をアドバイスするような様子も見られました。

宮﨑千歳​記者:
思春期なので、カメラの撮影に対するためらいや気恥ずかしさというのがあっても不思議ではないと思いますが、1人でカメラの前に立つよりも2人一緒で心強いと感じられていたのではないかなと思います。

この後、成年皇族となって行事に出席するようになったときも2人セットで行動していました。こうした緊張を伴う場面も、また皇族という特殊な立場に伴う悩みも共に乗り越えてこられたのではないかと思います。

宮﨑千歳​記者:
結婚に関する行事が延期された翌年の2019年3月、佳子さまがICU卒業にあたって寄せた感想の中で、「姉は、小さい頃から私のことを非常にかわいがってくれましたし、いつでも私の味方でいてくれました。いつもありがとうと思っています。」とに記したうえで、結婚について「結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。ですので、姉の一個人としての希望がかなう形になってほしい」と、眞子さんの味方であるという姿勢をここでもはっきり示されていました。

宮﨑千歳​記者:
また、さらに踏み込んでこのようなことも記されています。

「姉の件に限らず、以前から私が感じていたことですが、メディア等の情報を受け止める際に、情報の信頼性や情報発信の意図などをよく考えることが大切だと思っています。」

眞子さんが週刊誌の報道やネットの書き込みなどに苦しんでいることを本人に代わって妹の立場で発信されたのではないかと思います。

加藤綾子キャスター:
お姉さんを守ろうとしている様子が伝わってきますね。

妹が引き出した姉の“ビッグスマイル”

宮﨑千歳​記者:
今回の結婚を巡り、ある関係者は「佳子さまは眞子さんの大応援団」と話していました。
幼い頃からいつも味方でいてくれた姉に対して、今度は結婚への道のりは逆に妹が姉のずっと味方であり続けたのではないかと思います。

結婚の3日前、11月23日ですが、眞子さんは30歳の誕生日を迎えました。皇族として迎える最後の誕生日の映像も、やはり姉妹で撮影が行われたんですね。

宮﨑千歳​記者:
結婚会見への準備にちょうど心身をすり減らしていたであろうこの時期に、佳子さまがカメラの横から声をかけると、これまでに見たことのない眞子さんの表情が引き出されたんですね。それがこの眞子さんのビッグスマイルなんです。

加藤綾子キャスター:
このスマイルは、佳子さまからの言葉で笑顔になられたんですね。

宮﨑千歳​記者:
どんな魔法の言葉をかけられたのか、その内容は明かされていないんですけれども、この時期にこの笑顔を引き出したのは眞子さんのことを知り尽くした佳子さまにしかできないファインプレーだったのではないかなと思います。
渡米前日に眞子さんは一人で実家に里帰りをして姉妹の積もる話もあったのか、約6時間半ご家族と過ごしたんですね。今はニューヨークと東京で離ればなれですが、海を隔ててもお互い支えあうという姉妹の関係は変わらないのではないかと思います。

佳子さまは眞子さんの結婚を受けて文書で次のように言葉を寄せられました。

「姉は、これまでもこれからも、自分にとってとても大切な存在です。一緒に楽しい時間を過ごせましたし、姉がいてくれたおかげで救われた気持ちになったことが多くありました。心から感謝しています。」

この「救われた気持ち」という言葉から、皇族という特殊な立場ゆえの悩みや苦労を姉妹で分かち合ってきたことが伝わってきます。
この先佳子さまがいつか結婚される頃には、眞子さんが結婚の先輩として、また妹の味方として今度は皇室の外から支えていくことになるのかもしれないと感じています。

加藤綾子キャスター:
小室さんとの結婚までの期間っていろんな問題があったんですけど、その中で姉妹の支え合いを強く感じる場面がたくさんありましたよね。やはり女性同士、それから年齢も近いということもあって、本当に一番の理解者だったのかもしれないですね。

住田裕子弁護士:
ありきたりかもしれないけど、本当に仲の良い姉妹でいらして、何かこの話聞くだけでほのぼのしますよね。いろんなことがあった中で“100%応援団”で、しかも気持ちだけじゃなく具体的に文書であれだけ発信されて、しかも私今回初めて知ったのは、会見の時にずっとサポートされてたということですね。これはもう何よりだと思いましたし、やっぱり皇族って責任が重いじゃないですか。単なる友人じゃなくて同志みたいなところありましたよね。

加藤綾子キャスター:
30歳の誕生日の時も、眞子さんの笑顔っていうのを引き出したのは佳子さまですよね。私たちもあの笑顔を見てちょっとほっとしたところがあったじゃないですか。いろいろ言われて大変だっただろうなって思いの中で、やっぱりすごい関係性ですよね。

宮﨑千歳​記者:
佳子さまにしかできなかったのではないかなと思います。

住田裕子弁護士:
ひとまわり大きくなって、眞子さまの分も公務に頑張っていただきたいなと思いますね。

(「イット!」11月17日放送)