名護、那覇に続き開発

オリオンビールがこのほど発売した新しいビール。「41BEER」と書いて「首里(すい)ビール」と読む。

首里城を中心に育まれた古都・首里を盛り上げようと地元の人々と共同開発したもので、「75(名護)ビール」や「78(那覇)ビール」に続くご当地ビールだ。デザインには首里城や龍潭、地域を彩るサガリバナなどが描かれている。

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この「41」とはどこからきているのか?アイディアを出したのは、首里まちづくり研究会の平良斗星さん。

首里まちづくり研究会 平良斗星 副代表:
「75ビール」から始まって「78ビール」を作って、何とか首里を表現したいとなった時に「首里(すい)」だとすると、ちょっと中国語読みに近いんですけど、「41」はどうだっていう話に落ち着いたんですよね。

”BEE”が作るはちみつで華やかな香りを

この「41BEER」には歴史香る、風格ある首里の街づくりを目指す中で生まれた、ある素材が使われている。

新垣養蜂園 新垣伝 副代表:
BEEにRがつくだけで”BEER”になります。小麦も実は蜂が受粉していたりするので、そういった意味で隠れた仕事をしているんじゃないかなと思います。

創業1954年、新垣さんの祖父の代から首里で蜂蜜を作る新垣養蜂園。美しい琥珀色に輝くビールの隠し味は、”BEE”が作るはちみつだった。

新垣養蜂園 新垣伝 副代表:
5年前ぐらいに「首里王朝蜂蜜」というのを地元の特産品として、首里まちづくり研究会と一緒に作ったのを知ってか、声がかかった時はすごく嬉しくて。

ミツバチたちが首里の花々から集めた、蜜のうまみが詰まった「首里王朝蜂蜜」。まずは、とれたての蜂蜜をいただいた。

小林美沙希アナウンサー:
華やかな香りが口にふわっと広がりますね。でも甘すぎなくてさらっとして。

新垣養蜂園 新垣伝 副代表:
首里の人は花をいっぱい植えてくれているので、色々な花の香りがしてきます。

今の時期はニトベカズラ、ほかにも月桃の花やサガリバナも蜜の元に。首里の花々から集めた希少なハチミツが華やかな香りを添える、とっておきのビールができあがった。

小林美沙希アナウンサー:
では、首里の街で首里ビール、いただきます。口に入れた瞬間にほんのりはちみつの香りがします。でも甘すぎず、ほどよい甘みがあって、上品な味わいです。コクがあります。

首里の街づくりを担う新たな名物へ

ビールの売り上げの一部は、首里城を中心とした首里の街づくりにも活用される見込みで、地域の期待は高まっている。

首里まちづくり研究会 平良斗星 副代表:
これを飲んで、ちょっと思いを馳せていただき、できれば首里に来ていただいて、首里城の周辺も散策をしてもらえるとすごいありがたいですね。

新垣養蜂園 新垣伝 副代表:
街に貢献できるものになっているので、首里に楽しみをまた求めるビールになってくれたらいいなと思います。

文化創造と発信の拠点だった首里の特産品と、人々の想いがつまった首里ビール。首里のまちに想いを馳せながらぜひ味わってみては?

(沖縄テレビ)

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