3年間サッカー部のエースとして活躍 今春からJ3の選手に

2020年2月1日、高知中央高校。

バスケットボール部の2人に挟まれて入場した身長170cmの留学生は、オニエ・オゴチュクウ・プロミス君(17)。実は彼は3年間、サッカー部のエースストライカーだった。

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オニエ選手:
こんにちは、オニエです

吉野次郎代表:
卒業おめでとうございます

オニエ選手:
ありがとうございます

卒業を祝う電話の主は、サッカーJ3、Y.S.C.C.横浜の吉野次郎代表。
この春からオニエ君は、J3の選手になる。

吉野次郎代表:
これからは、プロのサッカー選手として頑張りましょう

オニエ選手:
これからY.S.C.C.で頑張ります。よろしくお願いします

オニエ選手:
とてもうれしいです。1番の目標はスタメンを取りたい

高校3年間、高知中央高校サッカー部でひたすら練習に励んできた。強靭なフィジカルとスピードを武器に通算108ゴールを挙げ、四国の高校生チームNo.1を決めるプリンスリーグ四国で得点王にも輝いた。

2019年、カメラの前で語った夢は…

オニエ選手:
プロ選手になりたい

そして臨んだ高校最後の大会。全国高校サッカー選手権・高知県予選決勝で敗れ、全国の舞台でアピールすることができなかったオニエ君。

卒業までプロ・アマ問わず5チームの入団テストを受け続けた。そんな彼に目を止めたのは、神奈川・横浜市をホームタウンにするY.S.C.C.横浜。2019年はJ3で18チーム中、13位。

オニエ君は、高知中央高校サッカー部創部15年目にして初のプロ選手。

プロを目指して大学までサッカーをしていた近藤健一朗監督も喜びを隠せない。

高知中央高校サッカー部・近藤健一朗監督:
なかなか着れるもんじゃない。(オニエ選手が)うちの学校に残していってくれたものは非常に大きい。ただ、これで終わりじゃないので、うちのチームはさらに飛躍したいし、彼自身もJの荒波にもまれて頑張ってほしい

オニエ選手:
3年間ありがとうございました

「友達と先生のおかげで...」 異国の地で学んだ3年間

オニエ君がナイジェリアから日本に来ることになったのは、中学3年生の時だった。

オニエ選手:
スカウトが中央高校から来た。ナイジェリアでサッカーのトーナメントに出た時、日本からスカウトが来た

異国の地で学んだ3年間、時には息抜きをしながら高校生活を送った。

オニエ選手:
最初、来たばかりは大変で、日本語もわからない。文化の違いもあった。友達と先生のおかげで、大変な3年間を乗り切ることができた

担任:
オニエ! プロでもしっかり頑張って! スタメンすぐ取るように頑張ってください。おめでとう

クラスメイト:
いつも盛り上げてくれて、本当に最高の友達です。

ーー県外に行くけどどう?

クラスメイト:
(試合)観に行きます

オニエ選手:
ありがとうございます

3年間戦ってきた仲間 分かち合う巣立ちの喜び

サッカー部卒部式。3年間ともに戦ってきた仲間も、巣立ちの喜びを分かち合う。

キャプテンでゴールキーパーの杉浦渉平君。卒業後は、ドイツのプロチームの入団テストを受ける。

卒業後ドイツでプロを目指す杉浦渉平君:
最後の最後で(プロの)チームに入ることができて、先にプロに行かれたな、頑張らないといけないなと思いました。今後の活躍に期待して、見守りながら精進して、ヨーロッパでプロ入りできたら

ーーお互いプロで試合で対戦したら?

オニエ選手:
決めたい! 決めたい!

卒業後ドイツでプロを目指す杉浦渉平君:
(シュートを)止めて、試合終わりに「オニエ、全然あかんかったな」と言いたい

高校サッカー界で今注目されている後輩のケネス君。ナイジェリアからオニエ君の背中を追いかけて来た。

高知中央高校2年・ケネス君:
3年間、本当にありがとう。いい人だし、ピッチの中でも外でもいい性格です。オニエがいないから寂しくなるけれど、頑張るしかない

高知中央高校サッカー部・近藤健一朗監督:
こういう選手がプロになるんだという基準は、選手たちも後輩たちもわかったと思う。(オニエ選手のように)なれるように頑張ってもらいたい

さらなる高みへ 新たな夢は「ナイジェリア代表になりたい」

1つ、プロになるという夢を叶えたオニエ選手。すでに新たな夢も。

オニエ選手:
将来の夢は、ナイジェリア代表になりたい。J3で優勝したい。Y.S.C.C.からJ2、J1に行きます

さらなる高みへ。オニエ選手の新たなステージでの挑戦が始まる。

(高知さんさんテレビ)

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