長雨などの影響で値段が高騰している野菜。めざましテレビ「ココ調」班は、そんな野菜のピンチを救う「冷凍野菜」に注目した。

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女性A:必ず1、2種類は冷凍庫にあると思います。今もブロッコリーとオクラはあるので今日はネギを買って帰ります

女性B:
(冷凍庫が)パンパンです。使いにくい野菜とかネギとか、かなり買いますね。ストックはもう常にしてあります

女性C:
ストックは常にしてあります。量も結構入っているので、“神レベル”で冷凍野菜ありがとうございますって感じ

葉物や根菜など、様々な種類が販売されている冷凍野菜。

SNSでも、冷凍野菜を活用している人の投稿が多数確認できたが、番組が街で122人にアンケートをとったところ、80%の人が「最近冷凍野菜を購入した」と回答した。

アイデア料理研究家・栄養士 makoさん:
冷凍野菜は味も美味しいですし、栄養もしっかりあるんですね。お野菜が高い時期にはどんどん活用していただけたらなと思います

「ココ調」では、野菜高騰のピンチを救ってくれそうな冷凍野菜をおいしく食べる裏技に注目した。

種類いろいろ!一番人気は「ブロッコリー」

まず、スーパーにどんな冷凍野菜が売られているのかをチェックしてみると…

東京・町田市の業務スーパーでは、生でも買うことは少ない冷凍芽キャベツや、冷凍玉ねぎはソテー済み・刻み・スライスと3種類のバリエーションをそろえるなど、多種多様な冷凍野菜が並んでいた。売り場の一角を55種類の冷凍野菜だけで丸ごと占めている。

神戸物産 経営企画部 IR広報・花房篤史課長:
今はすごく冷凍技術も発達してますし、価格も安定しているということで、ここ数年どんどん人気になっているとは思います。場合によっては前年対比で20%とか30%(増)、売れ行きがいいというものもあります

では、街の人たちはどんな冷凍野菜を活用しているのだろうか?

女性D:
ほうれんそう。オクラとか、あとコーンもゴボウも冷凍

女性E:
ほうれんそうとか、かぼちゃとか。あと最近ナスとかも冷凍で売っているので便利です。カットもされているし、そのまますぐ使えるから

女性F:
ほうれんそうとかブロッコリーとか、ミックス野菜とか。保存がきくので一人暮らしだと特に重宝しています

街で122人に聞いた人気の冷凍野菜ベスト3は…

1位…ブロッコリー
2位…ほうれんそう
3位…ミックスベジタブル


の順に。特にブロッコリーは下ゆでしてあるので、少し使いたい時やお弁当などマルチに使えると大人気なのだという。

中には冷凍野菜を「毎週必ず買って冷凍庫がパンパンになるほどストックしている」という人もいたが、皮をむいた冷凍ポテトと冷凍ミックスベジタブルをレンジでチンして混ぜるだけで、ポテトサラダができるなど、便利な使い方もしているという。

原田さん:
一番便利だなと思うのが、ポテトサラダを作るんですけど、包丁を使わずに出来上がる。今は本当に何を買うにも高いので。500gとか1kg単位とかで買うので、ものによると思うんですが安いと思います

生野菜より安く「時短調理」も…

では実際、どのくらい冷凍野菜は安いのか?

生のほうれん草200g分と、国産の冷凍ほうれん草200g分を、都内のスーパー5軒の平均価格で比べてみると…生のほうれん草が平均276円なのに対し、冷凍ほうれん草は平均194円と、冷凍野菜の方が安いという結果になった。

他にも、こちらは2021年5月に発売されたばかりという、無印良品の冷凍野菜。

「スープの野菜」や「カレーの野菜」など、皮むき・みじん切りなどの下ごしらえ済みで、数種類の野菜がミックスになった「“すぐ使える”カット野菜シリーズ」(10種類・290~350円)など、たくさんの野菜を買わなくても用途に合わせて使えるようなアイテムが並んでいた。

西ひかるさん:
無印良品で使い勝手が良さそうだったので箱買いしました。結構幅広くいろんな種類を置かれてて、メインでその野菜を使うっていうよりも料理したときに彩りにちょっと足してっていう使い方で。炒め物とか煮物とかいろんな使い方してます

無印良品 東京有明スタッフ・田桑幸さん:
おうち時間が増えた今だからこそ、家事の負担を少しでも減らす手助けになるようにと発売をしました

一番の人気商品は4種類の野菜に焼き目が付いた状態で冷凍された「すぐ使える グリル野菜」(350円)ということだが、では実際どのくらい時短になるのか、試してみた。

冷凍のグリル野菜と同じ分量の材料を準備し、同じ味付けでラタトゥイユを作ってみると…生野菜から作る場合は、まず4種類の野菜を切り、グリルをして焼き目をつけるところから自分で行うため、かかった時間は30分30秒。

一方、冷凍野菜は凍ったまま鍋に入れるところからスタート。野菜に一度火が通っているため、少し炒めたらトマト缶と水で煮込むだけで、かかった時間は7分56秒。通常の3分の1の時間でできた。

見た目はどちらもあまり変わらないように見えるが、実際に食べ比べてみると…

大川立樹アナウンサー:
どちらも美味しいって感じますね。冷凍野菜の方は1日寝かせたぐらい味が染み込んでいるように感じます。これは何も知らずに食べていたら冷凍野菜ってわからないかもしれないですね。

ポイントは「冷凍のまま」!調理ポイント

一方で、冷凍野菜について街の人からはこんな声も…

女性G:
解凍したときにベチャベチャになるので、だいたいもお味噌汁かあんかけ類とか、ベチャベチャになっていいような感じ(にする)。

女性H:
(解凍で出た)水気を絞ってしまったら栄養なくなっちゃうだろうって思う。

女性J:
レンジでチンしただけだと食感が微妙に悪くなっちゃったりするので、そのまま使うってことはしないかもしれないですね。


そこで、冷凍野菜をおいしく食べるための裏技を、アイデア料理研究家で栄養士でもあるmakoさんが伝授してくれた。

まず1つ目は「解凍しない」こと。

冷凍野菜は凍ったまま調理するのが基本で、自然解凍させると水分と一緒に栄養が流出してしまう可能性があるそう。そのため、強火で加熱してできるだけ早く調理するのがポイントなのだという。

また、最近は冷凍技術の向上により、自然解凍でもおいしく食べられる商品も発売されている。

2つ目は「煮ないで味染み」

かぼちゃなどの固い野菜は煮て調理することが多いが、冷凍野菜をおいしく食べるには、凍ったまま調味料と一緒にレンジでチンするだけで、味の染みたおいしい煮物ができるのだという。

たとえば、保存容器に凍ったままのかぼちゃを入れ、水とめんつゆを入れてレンジで6分ほど加熱するだけで、「煮ないかぼちゃの煮物」が完成!果たしてそのお味は…


大川立樹アナウンサー:
しっかり味が染みていますね。かぼちゃも全体的に均等に柔らかいです。おいしい!

他にも、冷凍の里芋とねぎで和風シチュー、冷凍のミックスベジタブルとごぼうでかき揚げなど、アイデア次第で包丁を使わず様々な料理が作れる冷凍野菜。その無限大の可能性に注目だ。

(「めざましテレビ」9月22日放送分より)