子供たちが語るスポーツクライミングの魅力とは

8月8日閉幕した東京大会で私たちをエキサイトさせてくれた新競技の数々。なかでもめざまし8が注目したのはスポーツクライミング。

スポーツクライミングの複合とは「スピード」「ボルダリング」「リード」の3種目を行い順位が決まる競技。

今回、東京・新宿にある「Ever Free Climbing Gym(エバーフリークライミングジム)」にお邪魔し、真剣に取り組む子供たちにその魅力について取材しました。ジムでは小学2年生から中学2年生の子供たちがスイスイと壁を登っていく驚きの光景が広がっています。

中学2年・石黒紗彩さん
できない課題とかを1人じゃなくてみんなで考えたり、一緒に登ったりしてできるようになっていくのが一番楽しいです。将来はプロになって、大きな大会で優勝できるようになりたいです

こう魅力を語ります。さらに…

小学5年・大月壮太郎さん
将来は楢﨑選手みたいに強い選手になりたいです

大きな夢を語る子もいます。

男子複合の楢﨑選手は惜しくもメダル届かず…女子複合では銀、銅メダル獲得!

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番組では「つながる応援団」と題し、未来のオリンピアンを目指す子供たちと共にリモート応援する企画を行っています。8月5日に行われたスポーツクライミング男子複合決勝では、元日本代表スポーツクライミングコーチである伊東秀和さんと共に、楢﨑智亜選手にエールを送りました。

楢﨑選手は2019年8月東京で行われた世界選手権で優勝し、東京五輪代表に内定。体のしなやかさ、バネを駆使したムーブが特徴の楢﨑選手は「ニンジャ」の異名を持ち、金メダル最有力と言われていました。

子供たちが声援を送るも、「スピード」2位、「ボルダリング」3位、「リード」6位となり各種目の順位を掛け合わせた36ポイントで総合4位。3位とは僅か1ポイント差で惜しくもメダルには届きませんでした。

過去に楢﨑選手を直接指導していた伊東秀和さんに戦いについて聞くと…

伊東秀和さん
楢﨑選手が得意とする、第1種目の『スピード』で1位を取れなかったのが悔やまれますね。第2種目『ボルダリング』も世界大会で優勝する実力を持っていますが、今回出された課題は難しいものも多かったですが、1位を取るチャンスはあったと思います。最終種目『リード』については楢﨑選手も強化していましたが、ほかの選手にスペシャリストと言えるほどの実力者が揃っていたので、やはり『スピード』での2位というのが、総合4位という結果に響いてしまったと思います。今大会は惜しくもメダルこそ逃しましたが、2年後にはパリ五輪の選考会も始まりますし、楢﨑選手は金メダルを獲る実力は十分にあると思いますので、次の大会ではぜひ頑張ってほしい

一方、その翌日6日に行われた女子複合決勝では野中生萌選手が銀、野口啓代選手が銅メダルを獲得する活躍を見せました。

2024年開催予定のパリオリンピックでも正式種目として採用さるスポーツクライミング。世界的な競技人口も多い中、日本でも競技者の裾野がさらに広がり、3年後には男女ともに金メダルを獲得することが期待されます。

(めざまし8)