政府が示した"原則「自宅療養」”に、異論が噴出している。
県内でも自宅療養が260人となる中、現在 自宅療養中の男性に話を聞くことができた。

菅首相:
自宅での療養を基本とし、症状が悪くなればすぐに入院できる体制を整備します

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病床のひっ迫を押さえ、重症患者に対応するため、国が突然打ち出した"原則「自宅療養」”の方針。

保健所からの連絡がなくなる…「不信感も」

県内に住む30代男性:
不信感というか。僕の不安は増える一方です

こう訴えるのは、自宅療養中の県内の男性。同僚が感染し、発熱などはないが、PCR検査で陽性と診断された。保健所から連絡がきたのは、検査結果がわかってから約10時間後、深夜になってからだった。

県内に住む30代男性:
「自宅療養になるんですが」といわれて。保健所から言われているのは、「何かあったら緊急連絡先を教えるのでかけてください」。ただ、それだけです

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しかし数日後には…

県内に住む30代男性:
保健所からは、「今日の熱はどのくらいか」「体調はどうか」と毎日かかっているが、きのう保健所から連絡がなかった。向こうは僕のことをどう思っているのかと思います

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多忙を極める保健所。男性は熱はないものの、倦怠感や関節の痛みが続いている。

県内に住む30代男性:
陽性になってから「息苦しくなった」といっても、外に出ることができないので、一回保健所を通して救急車が迎えに来るのか。それからだったら、一手遅くなるんじゃないかと思います

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医療体制ひっ迫で入院できない

県は当初、軽症や無症状の人も原則入院させる方針だった。特に自宅療養は、家庭内感染を防ぐため、特別な事情がない限り認めていなかった。
しかし、自宅療養者はいま260人。その理由は…

金沢大学病院・谷内江昭宏副院長:
第5波は第4波より急速な感染拡大が続き、宿泊療養ホテルと入院だけで感染者をケアすることができない

すでに県内で医療体制はひっ迫している。

金沢大学病院・谷内江昭宏副院長:
里帰りや久しぶりの親族の集まりなどで、見事に感染拡大が起きている。もう一つは、繁華街を中心としたハイリスクな現場での感染拡大。そこに焦点をあてて(谷本知事には)かなり厳しいメッセージを出してほしい

今も自宅療養を続ける男性はこう訴える。

県内に住む30代男性:
(退院する)最後の日くらいは病院に行かせてほしい、先生に見てほしいとお願いしたら、「それはできません」と保健所から言われました。「症状が出ていないので、感染力は低下しているので大丈夫です」と

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病院を受診したくてもできない現実。
いま、感染拡大に歯止めをかけなければ医療崩壊という最悪のシナリオが迫っている。

(石川テレビ)