札幌市中心部で実施される東京オリンピックのマラソンと競歩。開催日には最長17時間の交通規制が行われることが発表された。私たちの暮らしにどんな影響が出るのだろうか?

交通量の多い道路で規制「やむを得ないが…」

準備が進む東京オリンピックの男女マラソン。競技当日の8月7日と8日、コース周辺では長時間にわたる交通規制が行われる。

札幌市の中心部と北部を結ぶ創成川通。交通量も多いこの道路が、マラソン開催日には最長5時間以上通行止めとなり、東西の人の往来もできなくなる。

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東京オリンピックの男女マラソンは、8月7日と8日の午前7時にスタートし、交通規制は午前5時ごろから始まる。

舞台は変則的な周回コース。スタートして大通公園を2周した後はコースから外れるため、大通公園エリアの通行止めは午前8時ごろまで。

その後は競技の進行により部分的に解除していくが、大通公園より南側のエリアは最長で午前8時30分ごろまで。

北側のエリアは創成川通や北海道大学構内を3度周回するため、最長で午前11時ごろまで、6時間の通行止めとなる。長時間にわたる交通規制に市民は…。

札幌市民:
やむを得ないのではないか、オリンピックをやる以上は

札幌市民:
工夫する。コース外に避難したり、コース外の電車を利用する

札幌市民:
どうなるのか、みんな全然わかっていない。もっと周知してほしい

営業か休業か、青果店とパン屋の苦悩

コース周辺の店舗では深刻な影響も。青果店では…。

丸果河田商店・河田敏幸さん:
休業する。観戦で客が来られない。自分も店に来られないから

交通規制で客が来店できないことが見込まれ、休業を決めた。さらに…。

丸果河田商店・河田敏幸さん:
大変なことがもう一つある。日よけの撤去。マラソン前に取ってしまう

店の”日よけ”が歩道にせり出しているため、競技に支障が出る恐れがあると、撤去を命じられたのだ。

また、こちらのパン店は午前9時から営業しているが、当日は…。 

ブーランジェリー ぱん吉・矢戸俊吉さん:
土曜日は店が一番忙しい日なので影響大。客数が予測できないので、パンをどれくらい作るか計算が難しい。今のところマラソンの日は休もうかなと思っている

競歩では最長17時間の大規模規制

8月5日と6日に行われる競歩では、札幌駅前通で交通規制が行われる。

特に6日は、一部区間で午前2時30分から午後7時30分まで、最長17時間に渡り通行止めとなる。新型コロナウイルスの感染対策に加え、大規模な交通規制の周知徹底が必要だ。

五輪期間中、マラソン・競歩のコース周辺は、どのような対応を考えているのか。各所の回答をまとめた。

・JRタワー:通常営業を予定
・ワクチン集団接種会場(札幌パークホテル、札幌エルプラザ):対応を検討中
・JR北海道バス:部分運休・迂回運転を検討中(7月下旬にホームページやバス車内で公表予定)

今後もコース周辺の店舗や事業者の対応への検討が続きそうだ。

(北海道文化放送)

北海道文化放送
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