コロナ禍の影響で、自動販売機が注目を浴びている。人と接することなく買い物ができるというのが、その理由だ。

中には、「こんなものが」と驚く自動販売機も。

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もちもちの皮に包まれ、中にはたっぷりの具材が詰まったジューシーなギョーザ。

人気のブランド「ぎょうざの宝永」(冷凍20個入り850円)。

実際にタッチパネルを操作して買ってみると、パックに入った冷凍のギョーザが出てきた。

製造会社の目の前で…非対面での24時間販売

設置されているのは、札幌市北区のギョーザを製造する食品会社の敷地内。

これまで窓口で冷凍ギョーザを販売してきたが、4月に自動販売機を導入。プレーンとチーズの2種類を販売している。

新型コロナウイルスの影響で“巣ごもり”生活が続く中、家庭での消費増を見込んでの試みだ。

札幌フードサービス 千釜佑太さん:
好きなタイミングで購入できるという利点がある。気軽に使ってもらえたら

タッグを組んだのは、食品用の自動販売機を手掛ける会社。

サンデン・リテールシステム 饗庭久弥さん:
いま全国的に、こういった物販の自動販売機の問い合わせが急増している。今まで売れなかった冷凍食品が売れるということもあって、新しい販売チャンネルが生まれた

非対面での24時間販売。コロナ禍での新たな販売モデルとなりそうだ。

イチゴやパイナップルなど10種の果実を好きな時に

他にも、食感や香りまで楽しめるものが詰まった自動販売機も登場している。

取り出し口から出てきたのは、ドライフルーツだ。

かわいらしいイラストでひと際目を引くポップな自動販売機があるのは、札幌市西区のドライフルーツ専門店。

自動販売機のラインナップは、イチゴやパイナップルなど10種類。

店内では約60種類を扱っていて、その中で厳選された人気商品を自動販売機で売っている。

セミドライタイプで、果実そのものの香りや風味が残るのが特徴だ。

モモカーゴ 吉村政和さん:
うちの店は基本的に土曜日と日曜日の営業。客から「平日にも買いたい」という要望があった。大きい道路に面していて、広告塔にもなっている

販売と広告の両方を兼ね備えているという。

進化する自動販売機は、これからも増えそうだ。

(北海道文化放送)

北海道文化放送
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