二階氏の挑発に屈した枝野氏

国会は16日、150日の会期を終え閉会する。立憲民主など野党4党は閉会前日に内閣不信任決議案を出したが与党などはこれを否決、菅首相はただちに解散はしなかった。

内閣不信任決議案が否決された瞬間の菅首相
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コロナ禍での政争は国民に嫌われるし、選挙での勝算もない現状で不信任案を出しにくいのはわかる。しかし自民党の二階幹事長に「不信任が出たら直ちに解散だ」と挑発され、5月の時点で枝野さんが「出さない」と言ってしまったのは痛恨のミスだった。

この弱気発言に野党内から批判が出たため軌道修正し、結局出したのだが、キレの悪い刀をのど元に突き付けられても怖くはない。会期末は菅首相のG7サミット出席とも重なり、盛り上がらぬままの閉会となった。

野党4党が共同で内閣不信任案を提出

若者のワクチン接種も始まる

コロナワクチンは高齢者の接種が進み、64歳以下の人でも早ければ17日から国の接種会場での接種が始まる。接種を最初に始めた医療従事者の感染はすでに減っており、今後高齢者の感染も減るだろう。

全国のワクチン接種回数の推移

海外ではワクチンの1回目の接種率が人口の4割に達すると感染が目に見えて減っている。日本でも早ければ8月中旬には4割に達すると見られており、長かったコロナ生活もようやく先が見えてきたようだ。

菅政権は7/23の五輪開幕から9/5のパラ閉幕までの間を何とか乗り切り、その後ただちに解散、早ければ10/17投開票というスケジュールを模索している。感染が収まれば支持率も回復するとの読みだ。

「直ちに(解散)をやらなきゃいけない状況とは思わない」と語る二階幹事長

夜遊び不良外国人は強制退去させよ

ひとつ国民がイライラしているのは、東京などに出されている緊急事態宣言が6/21には解除されるのだが、そのまま「まん延防止等重点措置」に切り替わってそれが五輪期間も続くであろうということだ。

つまり五輪が「観客あり」で行われ、たとえ見に行けたとしても、帰りに大っぴらにレストランで飲食したりできない。地方から見に来た人などはホテルでコンビニ弁当ということもある。一方で海外から来た数万人の関係者や記者らが「夜遊び」をして感染拡大するのではないかという不安もある。

この国民のイライラを菅首相は気にした方がいいと思う。自分が酒飲みだから言うわけではないが、飲食店での酒の提供や営業時間は今より少し緩和すべきだ。

そして外国人の行動についてはすでに「プレーブック」で行動管理を厳格にしているが、実際に夜遊びする「不良外国人」については断固として強制退去させるべきである。人権侵害だと大騒ぎするであろうが、「見せしめ」のためにも厳しい措置を取った方が効果がある。

【執筆:フジテレビ 解説委員 平井文夫】