ノートや手帳をキレイにまとめようと色分けや配色を考えたりすると、知らずにペン数が増えてしまったという経験はないだろうか。
編集部では以前、サンスター文具が発売した“ペンとマーカーが一体化した1本で2役のペン”を紹介したが、同社が今度は“1本で3役のペン”を新たに発売するというのだ。
(参考記事:ひとつのペン先で「描く」「引く」ができるペンが登場! 使い心地をサンスター文具に聞いた)
その新たなペンが、2色線が書ける水性ペン「twiink(ツインク)」だ。6月中旬の発売を予定している。

特徴はペン先が、2色の水性ペンに分かれたカラーペンであるという点だ。
ペンを持つ向きや角度を変えることで、単色1色ずつと色が重なった2色の同時書きと、3パターンの色を使い分けて書くことができるという。なお1色の線幅は約0.5ミリとなっている。

ノートや手帳などをまとめる際に、2色線でラインを引いたりするだけで、重要箇所を目立たせることができ、色や2色線の使い分けをすることで、グッとノートが見やすくまとめることができるというわけだ。

カラーバリエーションは全8種類。全国の文具店などで1本198円(税込み)で販売されるという。なお、カラーバリエーションは以下の通りとなっている。
<カラーバリエーション>
・ライトブルー×バイオレット
・レッド×ライトブルー
・オレンジ×ピンク
・グリーン×バイオレット
・ピンク×ライトブルー
・バイオレット×ピンク
・ライトブルー×オレンジ
・ピンク×グリーン

1本で2色使用できるため、ペンケースを持ち運ぶ際のペン数を減らすことにもつながるペン「twiink」。
そして、2色のペン先が並んでいるとなれば、色が混じることがないかどうかが気になるだろう。しっかり、この対策もしており、ペン先に互いの色が染み込みないような工夫があるとのことだ。
では、具体的にはどのような工夫がされているのだろうか? また、1本で3役のペンのアイデアはどこから生まれたのだろうか? サンスター文具・商品企画担当の大杉祐太さんに聞いた。
過去の商品「TWINKY」を現代風にアレンジ
ーー細いペン先2本を合体させるアイデアはどのように思いついた?
「2色線が重なり合った表現」をペンで書けたらいいなと思っていたところ、過去の弊社商品に似たアプローチのペン「TWINKY」があったことを知り、現代風にアレンジするかたちで生まれました。
ちなみに「twiink」のロゴはiiの部分でペン先を表現しております。ツインクの由来は「ツイン」と「インク」のかけ合わせ造語です。片方ずつ書けるという点で「ウインク」とも掛けております。

ーー2色のペンが並んでも色が混じらないのはどうして?
ペン先(チップ)がプラスチックでできておりコーティングもされているため、フェルトペンのようにお互いの色が染み込んで干渉し合うことが起こらないためです。

ーー2本同時に書く、そして、それぞれ単色で書く際のコツを教えて。
2色線を書く際はペンを寝かせずに垂直に立てて書くのがコツです。逆に単色で書く際はペンを傾けて書くと書きやすくなります。

立体的に見えるイラストが描けるかも?
ーー開発で苦労した部分はどこ?
ペン先の色の組み合わせを流行のカラーに合わせることが、パターンが多く苦労しました。
ーーではその全8種類の色の組み合わせは、どのようにして決めたの?
流行色を意識した組み合わせパターンをピックアップしつつ、女性の方の意見も取り入れて決めました。

ーーおすすめのカラーは?
「レッド×ライトブルー」で書くと、まるで3Dメガネで飛び出して来そうなイラストや文字が書けるのでオススメです。(※実際は飛び出しません…笑)

「2色線ペン」の一大ブームを作りたい
ーー現在の反響はどう?
Twitterなどで、1万いいねを超える投稿も見かけたりしており、「早くほしい!」「複数買いしたい!」といった声も届いており大変有り難く思っております。「2色線ペン」という新たなジャンルを定着させて、カラーバリエーションももっと増やして一大ブームを作りたいです。

ーー改めて実際の書き心地を教えて。
とにかく新感覚で書き始めると止まらないくらい楽しいです。でも実は色を使い分けできるという点で実用的でもあります。

「メインターゲットである女子中高生にデコペン要素で使ってほしい」と大杉さんが話すように、華やかな色の組み合わせが面白い「twiink」。
ちょっとしたメッセージなどを華やかに彩りたい人はもちろん、少ない本数でノートをキレイにまとめたいといった人は検討してみるのはどうだろうか?書く意欲が湧き、勉強が捗るかもしれない。
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