「説明文書」と「解決金」

秋篠宮家の長女・眞子さまと婚約内定中の小室圭さんは4月8日、代理人を通じて「金銭と言われている事柄に関する誤った情報をできる範囲で訂正することを目的」とする28ページにも及ぶ文書を公表しました。

公表された28ページの説明文書
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元婚約者の主張とされる週刊誌記事に対し、これまでの交渉の経過と小室さん側の主張を説明する文書で、法律を勉強する小室さんらしく詳細に及び、週刊誌の記事を細かく否定しているものでした。さらに、4月12日には、代理人が取材に応じ小室家側が「解決金」を元婚約者に渡すことを表明しました。

この一連の動きが意味するとことは、どこにあるのか考えてみました。まず文書についてです。

私がバイキングMOREに出演した際、国際弁護士の清原博さんは、この文書について、本文に加えて脚注を添付していること、脚注に重要な内容が含まれていることなどから、アメリカの弁護士が書くやり方に似ていると指摘しました。

28ページにも及んだ点について、私は、誤解を避けるためこれだけの分量になったと思っています。

小室さんが文書を出すのはこれが二回目。初めて出したのは、元婚約者側と交渉を始めるに当たり、2019年1月です。

小室圭さん

この時の文書で「解決済みの事柄であると理解してまいりました」と書いたところ、要は、金銭トラブルは解決済みであり金銭での解決はない、と読まれてしまいました。また、「贈与」と言う言葉を使ったことも、デリケートな金銭問題に疑問を与えることになったのです。

こうした経験から、小室さんは細かく記すことで、言葉の曖昧さを排除しようと、長文になったものと理解しています。

秋篠宮さまからの課題「見える形」

では、この長文を誰に向けて書き、公表したのでしょうか。私は、一番読んでほしかったのは、眞子さまのご両親、秋篠宮ご夫妻ではないかと思っています。

秋篠宮さまは、2020年の誕生日会見で、眞子さまと結婚するに当たっては、「見える形」での対応を求め、そして「実際に結婚するという段階になったら、もちろん、今までの経緯とかそういうことも含めてきちんと話すということは、私は大事なことだと思っています」と述べられています。

「見える形」の対応を求められた2020年の秋篠宮さまおお誕生日会見

お小室さんにある意味で結婚のための課題を示されたのです。

もちろん、以前から秋篠宮さまが述べられていたように「多くの人が納得し喜んでもらえる」状況を作るため、広く公表する必要もありますが、眞子さまが2020年11月に出した文書に「様々な理由からこの結婚について否定的に考えている方がいらっしゃることも承知しております」と記されたように、多くの人が納得し喜んでくれる状況ではなく、たとえ文書を出しても、一朝一夕に状況が変わるとは思われていないと推測できます。

つまり、誤解されないようこれまでの経緯を説明することで、秋篠宮さまの出した課題に応えることがまず大切で、さらに、少しでもたくさんの人が、二人のご結婚に理解をしてほしいということだったと思います。

文書の評価は

この文書について、眞子さまは宮内庁を通し「今回発表された文書を読まれて色々な経緯があったことを理解してくださる方がいらっしゃればありがたい」とコメントを寄せられています。

もう一人読んでほしかったのは、元婚約者の方でしょう。交渉が暗礁に乗り上げる中、「解決金」ということについて知ってほしかったのだと思います。

小室佳代さんの元婚約者

この文書に対し、宮内庁幹部は評価しています。

宮内庁の西村泰彦長官は、定例の記者会見で感想を問われると「非常に丁寧に説明されているな、というのが印象であります」「いわゆる金銭トラブルと言われている事柄に関する事実関係について、理解ができたという印象であります。また、小室さん側と元婚約者との間の話し合いの経緯についても理解ができた。ということです」と述べました。

さらに、小室さんが文書で「色々な事情があったのだということを理解してくださる方が1人でもいらっしゃいましたら幸いです」と記していることをあげて、「私はその一人で、理解を致しました」と文書を評価しています。

また、秋篠宮家をお支えする宮内庁のトップ、加地隆治皇嗣職大夫も「いわゆる金銭問題と言われていたものの経緯について、この文書を拝見して、自分としてはよく理解できたなという感想を持っております」と述べています。

西村長官は、2020年の秋篠宮さまの誕生日の後となる12月に、小室さんの代理人弁護士と面会して、誤った報道に対し説明する必要を指摘したと言うことです。さらに、この文書を出すに当たり、加地大夫は小室家側との窓口となり、公表の方法などについて相談に乗っていたというのです。

秋篠宮さまの誕生日会見以前は、小室家の金銭トラブルについて宮内庁は、「小室家の問題」として、関わることはありませんでした。西村長官も、この問題については会見でも剣もほろろな対応でした。

そうしたことを考えると、秋篠宮さまの気持ちを受け、2020年末から宮内庁が積極的にこの問題の解決に乗り出していたと推測されるのです。

お二人の変わらぬ結婚への思い

では、今後どうなるのか。文書の冒頭で小室さんは、眞子さまとの結婚についてこう触れています。

「私と眞子様の気持ち、そして結婚に対する思いに変わりはありません」

加地大夫は、定例の記者会見では、「今回の文書を出されるにあたっての相談もありますし、遡っていわゆる金銭問題と言われている問題が報道され始めた以降、いろいろな対応をとっておられたというその対応について眞子内親王殿下も相談に乗っておられたということです。従ってこのたびの発表の事も含めて、報道が出てからこれまでの対応について、眞子内親王殿下も相談に乗られた上での対応でありました」と述べています。

お二人で、結婚に向け、難題をクリアしようと努力されているのです。

難題をクリアしようと努力を続けられているお二人

さらに、秋篠宮ご夫妻については「この度の発表につきましては小室家側がこの問題を解決するために行ってきたいろいろな対応が見える形になるように努力したものという風に受け止めておられるようにお見受けしました」と加地大夫は述べています。

宮内庁は、皇室の方々のご理解をいただけなければ、動くことはできない役所です。独自の判断では動くことのできない組織であり、秋篠宮さまのお気持ちを汲んで動いていると思うのです。

「皇室行事に則ったご結婚」を求めて

ここまでの動きを考えると、秋篠宮ご夫妻は、眞子さまと小室さんの皇室行事に則ったご結婚を求められていると思えてしかたありません。

つまり、納采の儀などを経た上でのご結婚を望まれていると思っています。

皇室行事に則ると私が言ったのは、皇室行事をしないままのご結婚であるとするならば、ここまでの課題を課されないであろうと思うからです。

そして、皇室行事に則ったご婚儀に、今回近づいたと感じています。

「誰も取り残されない」ご結婚へむけて

お二人が幸せになるためには、私は、眞子さまと小室さんが二人だけ結婚して幸せな生活をしていくことだけではないと思っています。

皇室の心として「誰も取り残されない」ことが必要だと思います。つまり、元婚約者にも心を満たしてもらう必要があるのです。

小室さんの代理人は、小室さんが元婚約者に対し「解決金」を支払う意向であることを明らかにしました。

「解決金」を渡す意向を示すことで前進となるか

文書では、交渉が暗礁に乗り上げている状況を示していましたが、やはり、金銭トラブルとされる問題をきれいさっぱり解決する必要があることをおわかりなのでしょう。

お二人はお金を支払うことは、「借金でなかったものが借金であったことにされてしまう事態を受け入れることはできない」「一生の後悔となる可能性のある選択はできません」と文書には記されていますが、一方で「解決金」を提示まではできなかったものの、心の準備はしていたことも記されています。

「金銭トラブル」といわれるものを抱えたままご結婚では、これも一生つきまとってしまいます。そのためにはどうしても解決が必要なのです。

最後に深読みかもしれませんが、文書から、「解決金」を渡す意向までは決まっていた一連の流れと思います。

文書で「贈与」や「借金」ではない「解決金」という考え方が示され、多くの人にあらためて「借金」返済ではない「解決金」を理解してもらう。このことを一番理解してもらいたいのは、元婚約者でしょう。元婚約者が高齢でもあり体力的にも精神的にも厳しい状況にあり、これ以上の交渉は難しいこともあったのではないかと思われます。

交渉が停滞している中で、話も伝えられませんから、文書で「解決金」というものを考えたことを示したうえで、次のステップとして、代理人が「解決金」を渡す意向を明らかにする、という形で元婚約者にメッセージを送っているのです。

「解決金」で全てを終わらせる

「解決金」を示すことで全てを終わらせることをお二人はお考えになったのだと思います。今回の小室さんの文書は一つ前進しました。そして、「解決金」を提示したことでも前進しました。

「解決金」を示したことで、次は、元婚約者がどう対応するか考えることになります。

ただし、ご結婚には次のステップに進む必要があります。お二人がどのような結婚生活をしていくのか不明なのです。仕事は、住まいは、親族との関係は・・・・。これまでは純愛として突き進んできましたが、「現実」としての結婚生活の青写真が見えてこないのです。

多くの人が納得し喜んでくれる状況にするためにも、結婚生活が安定し幸せなものであることを示していかなければならないのです。

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【執筆:フジテレビ 解説委員 橋本寿史】