新しいことに挑戦する鹿児島・鹿屋市のしょうゆメーカーがある。
食の多様化で、しょうゆの消費量が減る中、しょうゆメーカーが生き残りを「かける」のは、駄じゃれが効いた調味料だ。

創業89年の老舗 売れ行き回復を目指し商品開発

ショウガがたっぷり入った「ね、なんにでも使えるで しょうが!!」。
ごまをふんだんに盛り込んだ「世渡り上手なごますりじょうず」は、冷や奴にかけるのがおすすめ。

ショウガがたっぷり入ったドレッシング
この記事の画像(11枚)

駄じゃれがきいたこれらの商品は、調味料。製造しているのは、鹿屋市にある久保醸造。

鹿児島・鹿屋市「久保醸造」

久保醸造・久保真一朗専務:
自分たちのところで造った味噌、しょうゆ、酢を自分たちで使って、別な加工食品として製造販売している

創業89年の久保醸造の主力商品は、県民の食生活に欠かせない「甘いしょうゆ」や味噌。
しかし、食事の多様化や、夫婦共働きで料理をする機会が減るなど、時代の流れとともに売れ行きは右肩下がりに。

駄じゃれで生き残りを“かける”

そんな中、4代目の久保真一朗さんは「自分たちのしょうゆを新たな調味料に」と約20年前から商品開発に乗り出した。
数ある商品の中でもイチオシなのが、すき焼きにも使える「焼き餅専用のしょうゆ」、その名も「父ちゃんのやきもち」。

久保醸造・久保真一朗専務:
「砂糖じょうゆ」だと直球すぎるし、お客さまに覚えてもらえない。「かあちゃんのやきもち」じゃつまらないので、「とうちゃんのやきもち」というネーミングになった

約20年間で開発された調味料は約25種類。

独特なネーミングで「覚えてもらう」

ーー商品名に駄じゃれをつける、その心は?

久保醸造・久保真一朗専務:
会社自体は小さい会社なので、規模の大きな会社に負けてしまわないように「お客さまに覚えてもらうにはどうしたらいいか」ということで、ネーミングを工夫するところから始めた

お客さん:
おもしろいですね。普段言ってるような言葉ですね

お客さん:
ネーミングから入ることもあるのでいいと思う。駄じゃれだけど、中身も想像がつくので、おいしいだろうなと思う

こだわったのは、名前だけではない。「かけるだけ、加えるだけで、立派なおかずになる便利さ」が久保醸造の調味料の最大の魅力。

商品自体にもこだわり

コンビニで購入したカット野菜に、からあげを加えて調味料であえると、鶏南蛮が完成。
使ったのは、その名も「なんにでも使える酢」。

「なんにでも使える酢」を使ったチキン南蛮

サラダチキンに、梅干しの酸味が効いた三杯酢をかければ、「うめ~酢」。
調味料の売れ行きは好調で、しょうゆや味噌の落ち込みをカバーしているという。

ーー今後の商品の構想は?

久保醸造・久保真一朗専務:
ニンニクを英語にした「ガーリック」と、ショウガの酢漬けのガリをかけた何か新商品ができればいいなと思っている

新たなことに挑戦する鹿屋の老舗しょうゆやさんは、これからも食卓においしさと笑いを届ける。

(鹿児島テレビ)