ミャンマーで子供35人が犠牲…何が

2021年2月に軍によるクーデターが起きたミャンマーで、今、子供たちが次々と命を落としています。3月27日には治安部隊による市民への銃撃が相次ぎ、少なくとも114人が死亡、2月のクーデター発生以降、最多の犠牲者となりました。この日、犠牲になったのは大人だけでなく、子供たちも…。

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亡くなった我が子を抱きかかえ、悲しみに暮れる父親の姿や、ケガをして泣き叫ぶ少女の姿などが捉えられていました。

Khit Thit Media

ユニセフによると、これまでに犠牲になった子供たちは35人にのぼるといいます。なぜ、子供たちまでもが命を落とさないといけないのか。ミャンマーでいま何が起きているのでしょうか。

現地日本人に聞く「ミャンマーの窮状」

永島優美キャスターが話を聞いたのは、7年前から現地で暮らす日本人男性。映像制作の仕事をしている新町智哉さん。

市民による抗議活動を撮影していたところ、軍から攻撃を受けるなど、新町さん自身も危険な場面に遭遇しました。撮影していた室内に催涙弾が投げ込まれたのです。新町さんによると、近所の知り合いが亡くなっているような事が発生しているといいます。

そして、この騒乱の中で、新町さんによると、デモに参加した子供たちが亡くなっているのではなく、街で普通に遊んでいる子供たちが被害に遭ってしまっているというのです。

想定外だった?“市民の抵抗”

亡命ミャンマー人による人権団体「政治犯支援協会」によると、これまでの犠牲者は少なくとも500人超。なぜ、事態はここまで深刻化してしまったのでしょうか。

ミャンマーの政治に詳しい京都大学大学院 中西嘉宏准教授によると、アウン・サン・スー・チー氏とNLD(国民民主連盟)の支持者を超えて、特に若い人達を中心に立ち上がっている現状は、国軍にとって想定外だったといいます。

軍としては、まだスー・チー派の排除、そして新しい政権を選び直すという目的を終えていないので、絶対にその目的を完遂するという強い意識のもとで、今、抵抗している市民に対して銃を向けているという状態になっているといいます。

一般の市民や、子供たちが命を落とす現状に、国際社会や日本は一体何ができるのか。まずは目を背けない事から、始めなければならないのかもしれません。

(めざまし8『ナガシマ9』3月30日放送)