1月28日、新幹線を物流に活用する新たな試みが行われた。
届けられたのは新潟が誇るチューリップ。
新型コロナウイルスの影響で花の需要が落ち込む中、新幹線輸送に期待を寄せる生産者を取材した。
チューリップを新幹線に乗せて東京へ出荷
飛田厚史アナウンサー:
上越新幹線の車内に積み込まれる荷物、その中身はチューリップです
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東京へ送られる箱の中身は、新潟県が出荷量・全国1位を誇る“チューリップの切り花”。
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これは、東京駅構内の商業施設を運営する鉄道会館などが手がけるプロジェクトで、生花の輸送に新幹線を利用する初の試み。
上越新幹線を使って、県産チューリップ1,000本を新潟から東京に輸送し、東京駅構内の生花店で販売される。
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卒業シーズンも、花の需要がなくなり売り上げも減少
このプロジェクトに参加したのが、新潟市南区で生花を栽培する「カミシオ」。
カミシオ小林博幸社長:
昨年の卒業式シーズンで花が使われない、各種イベントが中止になり、花の需要がまったくなくなったので厳しかった
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新型コロナウイルスの影響で需要が落ち込み、カミシオではチューリップの年間売り上げが前年に比べ3割ほど落ち込んだ。
プロジェクトの狙いは、こうした生産者の支援。
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一方、カミシオには生産者らしいこんな思いが...。
カミシオ小林博幸社長:
「鮮度の良いものをたくさんのお客さんに買ってほしい」という願いを込めてチャレンジしている。新鮮な花は日持ちするので、一番のメリットはそこ
通常、切り花は市場を経由して店頭に並ぶため、収穫から販売まで4日~1週間ほどかかる。
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しかし今回は、28日午前に収穫されたチューリップが29日午前9時23分に新潟駅を出発し、午前11時28分に東京駅に到着。
正午ごろには東京駅構内の生花店に並んだ。
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収穫から販売まで“わずか1日”という速さ。
新幹線ならではの“早さ”で新鮮なチューリップをお届け
青山フラワーマーケット グランスタ東京店 武藤由季店長:
鮮度は抜群に良く、茎や葉の色も品質が良い。1本ではなく10本や15本買っていかれるお客様もいた
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売れ行きも好調。
品質の良さが消費者にも伝わっているよう。
新鮮な切り花のメリットは美しさだけではない。
青山フラワーマーケット グランスタ東京店 武藤由季店長:
(日持ちは?)通常は終わりまで1週間ぐらい。新幹線輸送だと10日~12日は楽しめると思う
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新潟の花が県外の家庭で美しく、そして長くおうち時間を彩ってくれるだろう。
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(NST新潟総合テレビ)