冬から春に向かうトンネルの中に入り始めた日本列島。この時期に降る雨は“春の兆し”…詳しくお伝えします。

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各地の「雨」は春への第一歩

1月22日の朝、東京・お台場は雲一つない晴天が広がりましたが、西から天気が崩れてきています。

朝9時すぎの鳥取市の様子を見てみると、しっかりと路面が濡れるくらいのまとまった雨になっています。この時期に降る雨には名前がついているのですが、ご存じでしょうか。

それは「寒の雨」。ちょうど今、寒中に入っているのですが、1月5日の寒の入りから2月2日の節分までの期間に降る雨を指しています。

知ってる? 季節の変わり目に降る雨の名称

そして「寒の雨」の中にも、それぞれ異なった呼び名があります。

まず1つ目は「寒九(かんく)の雨」です。

これは、寒の入りから9日目に降る雨のこと。特にあまり雨の降らない太平洋側でまとまった雨が降ると、昔から「豊作の兆し」とも言われています。

さらにもう1つ「解霜雨(かいそうう)」と呼ばれる雨が。

これは作物に付いた霜を解かすように降る雨のこと。そして、こういった「寒の雨」「寒九の雨」「解霜雨」が降ると、春の兆しと言われているのです。

「寒の雨」が春のサインとされる理由

なぜ、春の兆しになるのでしょうか?

真冬の日本列島は寒気で覆われ、雨を降らせる低気圧は南の海上に押し下げられています。そのため、日本海側では雪、太平洋側ではよく晴れます。しかし、「寒の雨」が降るような状況になると…

南の海上の低気圧が上がるとともに、暖かい空気も日本列島に近づいてきて、雨が降るのです。

雨が強く降り地上付近が冷えると、場合によっては雪になることもありますが、実はこれも“春の兆し”。

この先は、寒気が上がったり下がったりして、真冬と春の兆しが交互に繰り返される天気となり、徐々に春が近づいてきそうです。

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(とくダネ!『あまダネ!』1月22日放送)

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