年末からの寒波の影響が大きく出ています。冬将軍が本領発揮、様々なものを凍らせています。

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3年ぶり!諏訪湖が全面結氷

1月13日、長野県の諏訪湖が全面凍ったと発表されました。

諏訪湖の全面結氷は、2018年の1月以来3年ぶり。

この諏訪湖の全面結氷を観測しているのは、近くの八剱神社という神社の宮司さんなんです。一体なぜ、宮司さんが諏訪湖の凍結具合を確認しているのでしょうか?

なぜ?神社の宮司が観測するワケ

毎朝6時半に八剱神社の宮司さんらが峠などに登り、双眼鏡を使って確認。

さらに、実際に湖の上に乗り、「氷斧」といわれる斧で氷を割ってその厚さを測ったりしているのです。こうした観測を行うのには、ある現象が関係しています。

それがこちら。「御神渡り(おみわたり・みわたり)」と呼ばれる現象で、この写真は2006年に諏訪湖が全面結氷した際に撮影されたものです。

 “神様の通り道”とも呼ばれる御神渡りは、残っているだけでも1443年から記録されており、500年以上の歴史がある諏訪湖の冬の風物詩なのです。

人の背丈ほどの大きさも⁉「御神渡り」ができる仕組み

では、なぜ湖が凍り付くだけなく御神渡りという、せり上がるような形ができるのか?メカニズムを見ていきましょう。

昼間に凍った湖の氷が、夜になると氷の性質上、凝縮され引っ張られます。収縮することで、氷に亀裂が入り、隙間が生まれます。

朝にかけてその亀裂に水が入り込み、薄い氷が張ります。

そして、再び日中になり気温が上がることで氷が膨張。それにより亀裂が狭まり、亀裂にできていた薄い氷がせり上がるのです。こうしたことが繰り返されることで、御神渡りができあがるのです。

大きいものでは、人の背丈ほどにもなる御神渡り。2021年は一度凍結したものの、少しとけ始めているそう。しかし、1月17日(日)からは再び寒波がやってくるので、2月にかけて“神様の通り道”御神渡りが見られるかもしれません。

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(とくダネ!『あまダネ!』1月15日放送)

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