視覚障がい者のアテンドで暗闇の中を探索するウィーン発のアトラクション「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」。

新聞でその存在を知った、一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティで理事を務める志村真介さんは、21年前に日本で初めて「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」を開催。これまで、のべ23万人が体験した。

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“遊びながら対等に対話できる場”を作ってきた志村さん。そのきっかけを「杖をついている人に町で出会ったとすると、助ける人、助けられる人という立場が固定化してしまうんです。障がい者と対等に出会う機会は貴重だと思った」と明かす。

遊びながら「対等」を学ぶ

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」

視覚障がい者の案内により、完全に光を閉ざした“純度100%の暗闇”の中で、視覚以外のさまざまな感覚やコミュニケーションを楽しむ「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」では、公園やカフェを模したスペースで遊んだり、飲み物を飲んだりして、「見えない」世界を体験する。

コロナ禍では、人が密着するのを避けるため期間限定で暗闇に明かりを灯して実施。

一緒にどんな遊びができるか考えるなど、参加者と視覚障がい者のアテンドの対話をメインにした演出は、コロナ禍だけの特別な試みになる。

参加者たちが考えた暗闇での遊びは、「すいか割り」のような遊び。

参加者たちは目を瞑って周りの声だけを頼りに目標を目指す。暗闇ではみんな対等であると実感でき、必死に助け合う。(「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は2021年春に再開予定)

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」

一方、「ダイアログ・イン・ザ・サイレンス」は音のない世界で、言葉の壁を超えた対話を楽しむエンターテインメント。聴覚障がい者の案内で、音を遮断するヘッドセットを装着し、静寂の中で集中力や観察力、表現力を高め、解放感のある自由を体験する。

「ダイアログ・イン・ザ・サイレンス」

音のない世界では、出されたお題を顔の表情や身振り手振りで表現していく。言葉がなくても通じ合えることを実感し、表情やボディランゲージだけでも伝わるのだと学ぶことができる。

音のない世界を体験した参加者たちは、最後に全員で感想をシェア。自分の人生を振り返ったり、内面に抱える不安を打ち明け合いながら、ここで出会った年齢も立場も様々な人たちと「対等」に語り合うことが新たな発見や気づきを与え、共に生きる社会のあり方を実感できる。

志村さんは、「人はどんな状態でも対等で平等だと遊びながら分かることが出来れば、社会はぐっと変わっていくと思います」と話した。

一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ 
https://djs.dialogue.or.jp/

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