イルカのような生き物が佐賀・小城市の川で目撃された。見つけたのは地元の小学生。専門家は、海に棲むイルカが淡水の川で過ごすのは望ましい状況ではなく、無事に海に戻ってほしいと心配している。
「潮吹きみたいな音がした」
イルカのような生き物が発見されたのは、佐賀・小城市を流れる牛津川。
10月2日、午後4時ごろ、牛津川にかかる牛津大橋の近くで元気に泳ぐ姿が目撃された。

発見したのは近くに住む小学校6年生の正林陽汰さん(12)。

川の近くで遊んでいたときに聞きなれない音が耳に入ってきたという。

正林陽汰さん:
なんか潮吹きみたいな(水の音がした)。川の方見たらイルカがいました
「2頭泳いでいるように見えた」
水面に時折、姿を見せるイルカのような生き物。発見した陽汰さんは急いで動画を撮ったという。

撮影しながら陽汰さんは思わず「なんでイルカいるの?」と驚きの声を上げていた。

正林陽汰さん:
見たときは1匹だったけど、多分2匹くらいいたと思う。20分くらいずっと泳いでいた

陽汰さんには2頭泳いでいるように見えたということだが、しばらくして見失ったという。
「体の形、背びれ、泳ぎ方はイルカ」
イルカの生態に詳しい水族館のスタッフに映像を見てもらい話を聞いた。

九十九島水族館 西垣大地さん:
体の形と背びれと泳ぎ方(などを見ると)イルカかなと思いますね

動画だけで断定することは難しいが、日本でも広く親しまれているイルカの仲間の可能性があるという。

九十九島水族館 西垣大地さん:
水族館でよく見られるハンドウイルカに近いとみている。比較的多く日本沿岸で見られる種類かなと思う
「川は海と全く違う」 健康が心配
イルカとみられる生き物の状態はどうなのだろうか。
九十九島水族館 西垣大地さん:
この辺りでずっと迷っているというより、すごく元気にみえる

動画を見る限り健康に見えるということだが、海に棲むイルカが淡水の川で過ごすのは望ましい状況ではないという。

九十九島水族館 西垣大地さん:
水もだが、いろんなところが(海と)全く違うので、やはり体に影響は出ると予測される。早く元いた場所に帰って他のイルカと会えたらいいなと思う
「海に戻ってほしい」
発見した小学生も海に戻ってほしいと話す。
正林陽汰さん:
向こう(上流)の方に泳いでいった。戻ってほしい、ちゃんと(海に)

九十九島水族館の西垣さんによると、イルカは群れで行動するということだが、小魚などを追って集団からはぐれた個体が川に迷い込むこともあるという。

西垣さんは、元気な“迷いイルカ”を無理に海に戻すことは難しく、まずは自力で海に戻れるよう見守ってほしいと迷いイルカの無事を願っていた。

