マイページ
先取り教育は有利なのか?その後の追跡調査で見えた人生に与える影響…「後伸びする子」を育てる幼児期の環境|FNNプライムオンライン
プライムオンライン ライブラリー

先取り教育は有利なのか?その後の追跡調査で見えた人生に与える影響…「後伸びする子」を育てる幼児期の環境

Google ニュース プリファードソース

もちろん、幼児期の教育が犯罪を直接防ぐと断定できるわけではありません。しかし、衝動的な行動を抑える力や、自分の行動の先を見通して考える力は、思春期以降の様々な場面で重要になります。

研究者たちは、幼児期に培ったこうした力の違いが長い年月をかけて人生の選択に影響した可能性があると考えたのです。

子どもが自分で遊びや活動を選ぶことの大切さ(画像:イメージ)
子どもが自分で遊びや活動を選ぶことの大切さ(画像:イメージ)

例えばハイスコープカリキュラムでは毎日、「今日は何をするか考える」→「実際にやってみる」→「どうだったか振り返る」という「プラン(計画)・ドゥ(実行)・レビュー(振り返り)」の活動が行われます。

子どもは自分で遊びや活動を選び、自分なりの目標を立て、それを実行するのです。さらに活動後には振り返りも行います。

ナーサリースクールでは、そうした体系立てたカリキュラムはないものの、子どもの自発性を重んじる中で、自然と自分たちで計画したり振り返ったりする力が身に付いた可能性があります。

一方、ダイレクトインストラクションでは教師が決めた内容を子どもが学ぶ時間が中心になります。学習効果はありましたが、プラン・ドゥ・レビューをする力は育たなかったと見ることができるのです。

実行機能の大切さ

読者の中には、ハイスコープカリキュラムやナーサリースクールで培われた力は、「実行機能」に関連していると感じる人がいるかもしれません。

あらためて説明すると、実行機能とは、

<実行機能>
・抑制(脳の抑制する力):
目標達成と関係のない情報や衝動的な反応を抑制する
・ワーキングメモリ(脳の情報処理する力):
ある情報を処理しながら、必要な情報を保持する
・切り替え(脳の切り替える力):
思考や行動を柔軟に切り替える

といった能力の総称です。

【よく一緒に読まれている記事】
ままごとやヒーローごっこはただの子どもの遊びではない?アメリカの研究で見えた「ごっこ遊び」が育てる力
ままごとやヒーローごっこはただの子どもの遊びではない?アメリカの研究で見えた「ごっこ遊び」が育てる力
関連記事

プライムオンライン ライブラリーの他の記事
ままごとやヒーローごっこはただの子どもの遊びではない?アメリカの研究で見えた「ごっこ遊び」が育てる力
ままごとやヒーローごっこはただの子どもの遊びではない?アメリカの研究で見えた「ごっこ遊び」が育てる力
ライフ
離れて暮らす親が心配…「防災意識を高めたい」をゴールにしないで!介護の専門家が勧める“実家防災”5つの備え
離れて暮らす親が心配…「防災意識を高めたい」をゴールにしないで!介護の専門家が勧める“実家防災”5つの備え
ライフ
高齢の親を詐欺からどう守る?同居や監視に頼らずにできる「防犯の仕組み」と親子のちょうどいい距離感
高齢の親を詐欺からどう守る?同居や監視に頼らずにできる「防犯の仕組み」と親子のちょうどいい距離感
ライフ
親に「早く免許を返納してほしい」と思ったら…。「運転しないで」と迫る前に考えたい買い物・通院などの“車のない”生活
親に「早く免許を返納してほしい」と思ったら…。「運転しないで」と迫る前に考えたい買い物・通院などの“車のない”生活
ライフ
一覧ページへ
×