油揚げは万能
栗ときのこを組み合わせた「栗きのこご飯」や、秋鮭ときのこを組み合わせた「秋鮭きのこご飯」など、具材の掛け合わせによってその楽しみ方は大きく広がります。
また、里芋ご飯や舞茸ご飯、秋みょうがご飯など、動物性タンパク質以外の具材を中心とした炊き込みご飯におすすめしたいのが、「油揚げ」の活用です。
里芋や舞茸だけでも十分おいしいのですが、油抜きした油揚げをプラスすると、出汁をしっかりと吸い込んだ油揚げがコクを足し、炊き込みご飯のおいしさを一段と引き上げてくれます。
特に、秋みょうがご飯のような香味野菜メインのご飯には、油揚げは欠かせない存在です。秋に限らず、新生姜ご飯や実山椒ご飯なども、油揚げがあってこそ真価を発揮するといっても過言ではありません。
さらに、具材の組み合わせだけでなく、たとえば「レンコンご飯」の仕上げに実山椒を挽いたり、「ねぎご飯」の仕上げに黒胡椒を振ったりと、スパイスを活用することで新鮮な美味しさに出会うことができます。
缶詰や瓶詰めで手軽な炊き込みご飯
「炊き込みご飯は好きだけど、手間をかけたくない」。そんな方には、市販の「炊き込みご飯の素」も便利ですが、缶詰や瓶詰めを使ったアレンジはいかがでしょうか。
鯖の味噌煮やなめたけなど、しっかり味のついた食材を使えば、調味料要らずで手軽に作ることができます。炊き込みご飯は季節を楽しむだけではなく、いつでも気軽に作れるのも嬉しいポイントです。
私の一押しは、「ツナとなめたけの炊き込みご飯」です。子どもの頃は食が細かったのですが、この炊き込みご飯が食卓に並ぶと、いつも1合は食べてしまうほど大好きでした。
工夫次第でどこまでも広がる、炊き込みご飯の世界。ぜひご家庭でお楽しみください。
柏木智帆(かしわぎ・ちほ)
米・食味鑑定士、ごはんソムリエ、お米ライター

