食欲をそそる炊き込みご飯ですが、いざ炊いてみたらべちゃっとなってしまったことはありませんか?お米に魅了されて新聞記者から米農家に転身し、現在は「お米ライター」として活躍する柏木智帆さんが、炊き込みご飯をふっくら炊き上げるコツを紹介します。柏木さんは、あえて「早炊きモード」を使うそうですが、その手順は?お勧め食材も。
文・写真=柏木智帆
新米が出回る秋。白飯を楽しむのはもちろんですが、旬の食材に出会ったら、炊き込みご飯を楽しんでみてはいかがでしょうか。
定番の「栗ご飯」や「舞茸ご飯」、そしてちょっと値が張る「松茸ご飯」。さらに「里芋ご飯」「さつまいもご飯」「秋鮭ご飯」「銀杏ご飯」「むかごご飯」「秋刀魚ご飯」「秋みょうがご飯」…と挙げるほどにお腹が空いてきます。
天高く馬肥ゆる秋。今回は、そんな秋の味覚を堪能するために、炊き込みご飯をより美味しく楽しむコツをお伝えします。
「早炊きモード」がお勧め
炊き込みご飯の調理に炊飯器を使う場合、「白米モード」や「炊き込みご飯モード」よりも「早炊きモード(高速炊飯モード)」がおすすめです。通常のモードは温度を上げて吸水させていくため、お米によってはべたつきやすくなってしまうことがあるためです。
鍋炊飯や早炊きモードを使っておいしいご飯を炊き上げるには、事前に行う「吸水」が重要になります。一般的な炊き込みご飯では醤油や塩、みりん、酒などを使いますが、調味料の塩分は吸水を妨げてしまいます。そのため、吸水の段階では必ず水だけで行うようにしましょう。

