あるときは玄関に、またあるときは窓のサッシや網戸に…。ウジャウジャと群がるカメムシの姿を見ると、なんとも不気味!
ですが、無理に追い払おうとするのは危険です。強烈な刺激臭を放つ分泌液は、臭いだけではなく、皮膚に触れると炎症や色素沈着を起こしてしまうこともあるといいます。
カメムシの適切な駆除方法を、アース製薬赤穂研究部の有吉立さんに解説してもらいます。
素手で追い払うのは危険
カメムシは、秋になると越冬しやすい場所を求めて活発に動き回るので、人間の住居の近くにも出現しやすくなります。
玄関や窓の網戸などにくっついているのを発見して、不快に思ったことのある方も少なくないでしょう。
しかし、もし遭遇したとしても不用意に素手で追い払おうとするのは危険です。
カメムシの成虫は、危険を感じると中脚と後脚の間にある臭腺開口部から分泌液を出し、それをすぐに蒸散させる器官も有しています。
この分泌液は、パクチーに似ているとも言われる悪臭が特徴です。
以前、研究室で飼育しているカメムシを移動させるために、何匹かケースに入れたことがあったのですが、その際、おそらく分泌液を出していて、気づかずに放置して数時間後見てみたら、数匹死んでいたことがあります。
しかも、もし体につくとそのニオイはなかなか取れません。水で溶ける成分と油分で溶ける成分が混じっていて、普通に洗っただけでは落ちにくいのです。
私も以前体についてしまった際は、化粧用のクレンジングで洗った後、石けんで洗うという手順を何回か繰り返して、ようやくましになりました。
また、分泌液はただ臭いだけではなく、人によっては「カメムシ皮膚炎」と呼ばれる炎症や、色素沈着を起こすこともあります。
だからこそ、駆除する際はなるべく刺激しないようにするのが基本となるのです。
駆除剤が手元にない場合はどうする?
理想は、やはりカメムシ専用の駆除剤を使うことでしょう。

