9日午後2時過ぎ、突然の横殴りの雨となり、視界が白くかすんだ岐阜・下呂市。
午後2時25分までの1時間に45.5mmの激しい雨となりました。
下呂市を流れる飛騨川は茶色く濁った濁流が激しい音を立てて橋桁に迫り、氾濫の危険が高まったとして、レベル4氾濫危険警報が発表されました。
軒先からバケツをひっくり返したような雨が流れ落ちていたのは、岐阜・笠松町の笠松競馬場です。
撮影者:
もう恐怖を感じるレベルでした。これ以上降ると危ないので、もうちょっとレースを楽しみたかったけど途中で引き上げた。
台風24号から変わった熱帯低気圧と秋雨前線の影響で、9日も西日本から東北の広い範囲で大雨となりました。
午後2時半、大阪市ではだんだんと雨が強くなり、午後3時過ぎには大阪・堺市でも雨脚が強まりました。
大阪府内では各地で激しい雨となり、岸和田市では降り続いた雨水がしたたり落ちる軒下で、猫が雨宿りをしていました。
そして午後3時半過ぎ、名古屋市でも雨が。
8日は愛知県西部などに線状降水帯が発生。
名古屋市では記録的な大雨となり、道路の冠水などが相次ぎました。
天井からホームに激しく落ちる雨水。
8日午後4時半ごろ、名古屋市北区の地下鉄、平安通駅では水漏れが発生。
天井の照明を伝い、大量の雨水が流れ落ちました。
名古屋市瑞穂区の路上では内水氾濫が発生したとみられ、頭上はるか高くまで雨水が噴き出していました。
名古屋市では8日午後4時53分までの1時間に104.5mmの猛烈な雨を観測。
統計開始以来最大の雨量となりました。
瑞穂区の路上では複数の箇所から雨水が噴き出し、撮影者によると、そのうちの1つは水がマンションの6階から7階の高さにまで上がっていたといいます。
店内が浸水し、棚から落ちたスナック菓子が浮かんでいたのは、名古屋市内のコンビニエンスストアです。
店の周囲は一帯が冠水し、住宅街に続く道路もひざ下ほどの高さまで水に漬かっていました。
バスの車内から撮影した映像を見ると、名古屋市南区の大通りの一面が湖のようになっていました。
名古屋市千種区の名古屋大学前でも道路が冠水。
雨水は歩道からキャンパス内にまで流れ込み、川のようになっていました。
テーブルの高さまで水に漬かり、椅子が浮いていたのは、8日午後9時半ごろ、名古屋市名東区のラーメン店「麺屋一丸はなれ」の様子です。
取材班が9日に店を訪ねると、お昼時ですがクローズの看板が出され、水が引いた店内では片づけ作業が行われていました。
麺屋一丸・中山修治店長:
ここ床上浸水というか、カウンターの上まで上がってきて、冷蔵庫が浮かんだ状態になっていた。だいたい4時過ぎから雨が強くなってきて(Q. 1時間ちょっとで?)そうですね。
猛烈な大雨は、わずか1時間ほどで店内を湖のような状態にしたといいます。
水は業務用冷蔵庫などが並んでいた厨房にまで及び、甚大な額の損害が出ていました。
「厨房だけで1000万弱。全部で、機械ものだけで」「何がつかってるかもわからないので、いったん廃棄になる」と話していて、当面、近隣にある1店舗のみでの営業を続け、1日でも早く復旧を目指すとしています。
名古屋市天白区では市内を流れる植田川が増水。
8日午後5時過ぎの映像では、茶色く濁った水が大きくうねり、住宅街のすぐそばまで迫っていました。
その約5分後、名東区ではあふれた植田川の水が住宅街へと流れ込み、辺り一帯が濁流に包まれました。
9日朝、水が引くと、そこには異様な光景がありました。
川ののり面が30メートルほどにわたって崩落。
住宅街沿いの歩道にあった柵が崩れ落ちていました。
名古屋市を走る国道19号線では、動かなくなってしまった車や、歩道に乗り上げてしまっている車もありました。
9日も再び名古屋を雨が襲う予報の中、8日、浸水被害に遭った地下駐車場では、止水板を取り付けるなどの雨対策が行われていました。
溝渕和英さん:
地下の駐車場が膝上くらいまでつかってて、前もって止水の板と土のうでふさいでいる。
記録的な大雨で、9日の公共交通機関の運行にも大きな影響が出ています。
名古屋市のJR千種駅付近では、線路に滝のように大量の雨水が流れ込み冠水し、まるで川のように。
一夜が明けた9日も、一部区間は終日運転見合わせとなりました。
そして午後4時過ぎ、名古屋市では再び激しい雨になりました。
