アルファ化米や長期保存のパンなどは、災害時の心強い備えになります。私もお気に入りのものを多めに備えています。
ただし、「災害時用」としてしまい込むだけでは、いざというときに食べ慣れていなかったり、賞味期限が切れていたりすることがあります。
わが家では、アルファ化米やパンの缶詰も、ふだんの食事で食べています。子どものお弁当に入れたこともあります。
ふだんから食べていると、特別なものではなくなります。食べ方の工夫も生まれます。何より、食べて買い足すことで、賞味期限切れを防ぐことができます。
大切なのは、ふだん食べているもの、家族が好きなもの、忙しい日にも助かるものを少し多めに持ち、食べたら買い足すことです。
トイレットペーパーと同じで、切らさないことが大事です。これなら、無理なく続けやすくなります。
食べたいものを「お守り」として備える
災害時の食事は、栄養をとるためだけのものではありません。
不安なとき、疲れているとき、いつもと違う環境にいるときに、食べ慣れた味があると、少し気持ちが落ち着くことがあります。
私はこれまで色々な講演で、「自分にとってのお守りを見つけてください」とお伝えしてきました。
カップ麺でも、缶詰でも、レトルト食品でも、お菓子でも、その人にとって「これがあるとうれしい」「これなら食べたい」と思えるものなら、「お守り」とも呼べる、大切な備えになります。
例えば、私にとってのお守り食材は白ごまです。少しかけるだけで、香り、味、食感が加わり、栄養面でもプラスになります。満足感が上がるので、ふだんの食卓でも災害時でも役立つ食材だと思っています。
いつも食べているパックご飯、好きなレトルトカレー、よく使う缶詰、フリーズドライのみそ汁、ふりかけ、のり、かつお節、野菜ジュース、常温保存できる豆腐や牛乳、お気に入りのお菓子…。
こうした食品の中でお気に入りを見つけて、「お守り」として備えておけば、災害時だけでなく、忙しい日、買い物に行けない日、体調がすぐれない日にも役立ちます。
見える場所に置くのが続けるコツ
繰り返しになりますが、非常時のためだけに食品を備えると、賞味期限が切れてしまうことも少なくありません。

