今、見知らぬ外国人から日本国旗を差し出され、寄付を名目に金銭を要求されるケースが全国各地で相次いでいる。
神奈川・横浜市でラーメン店を営む男性が当時の様子を語った。
麺侍誠・小宮山誠司代表:
旗を振りながら(店に)入ってきた。30代前後の(外国人)ですかね。
少し大きめのリュックサックを背負っていました。

7月28日、お昼のピークが過ぎた午後3時前、日本の国旗を持った外国人女性が入店し、日本語で書かれた小さな紙を見せられたという。
麺侍誠・小宮山誠司代表:
「私は耳も口も不自由です。日本を応援しています。なので募金をお願いします。協力してください」という内容。(Q.紙に「旗を渡すから500円くださいと書かれていた?)そうです。

耳と口に障害があることに加え、500円募金してくれたら日本の国旗を渡すなどの内容が書かれていたという。
自身も耳に障害があるという小宮山さんは、協力したい思いで、500円を支払い、旗を受け取った。

小宮山さんに国旗を見せてもらうと、持ち手の部分はストローのようなものでできていて、かなり簡易的な作りのように感じられた。
外国人女性の去り際の様子については…。
麺侍誠・小宮山誠司代表:
サンキューとは言わなかったですけど、(両手を合わせて)お辞儀だけして、そのまま帰っていきました。
おそらく他の飲食店も回っているんじゃないかと思いました。(知り合いの)飲食店に話をしたんですが、1件だけ「うちにも来たよ」と言うのは聞きました。
“国旗売り付け”全国で相次ぐ
同様のケースは、東京の人気オムライス店でも起きていた。

Kitchen Eggsオーナー・神山雅明さん:
「まだオープン前ですよ、営業してませんよ」と言おうとしたら、(外国人の)男性が紙1枚渡してきて「私は聴覚障害者です。日本を旅しております。もしよろしければ、この国旗を500円で買っていただけませんか」と。

6月中旬、20代後半ぐらいの外国人男性が入店。
店主は、夜営業前の準備で忙しい時間帯だったため、早く帰ってもらおうと、500円支払ったという。

Kitchen Eggsオーナー・神山雅明さん:
ちょうど(サッカー)ワールドカップをやっていた頃でしたので、旗を振って、あとボールを蹴るしぐさを見せてきて「これで応援しろよ」というようなことなのかなと思って受け止めて。
さらに、遠く離れた北海道・上富良野町でも…。
外国人観光客が多く訪れるという食堂には、6日、旗を持った外国人の男性が現れた。

かみふらの第一食堂・西永理佳店主:
でっかいリュックを背負って、2種類の旗を出してきた。
かわいいから、じゃあこっち一つ買うねって言って500円を。そして暑かったのでドリンクも1本差し上げたんです。
(Q.500円渡した後の反応は?)ありがとうって、あなた優しいねってアプリで言っていた。
こうした事案はかつては、路上で相次いで目撃されていた。

2020年の福岡市の防犯カメラの映像には、手に日の丸の旗を持った外国人男性が、通行人に差し出す様子が…。
旗を手に取った女性にカードを見せ、ジェスチャーで何やら訴えていた。

2019年に東京・豊島区で撮影された映像では、女性が車に近づき、旗を見せアピール。
撮影者によると、次から次へと通行人に接触していたという。
全国で相次ぐ、見知らぬ外国人から日本国旗を差し出され、500円の寄付を要求される“国旗売り付け”。
路上から飲食店にまで広がっている実態に、専門家は…。

元埼玉県警捜査一課警部補・佐々木成三氏:
お金を払ってくれる人が路上より店内・飲食店の方が多いっていう実情があるかもしれない。
このような形でお金を稼げるという情報は、何かしらのコミュニティーで共有されている可能性がある。

容易にお金を稼ぐ手段としてネットで情報が共有され広がっている可能性が高いという。
善意に訴えかけるこうしたケースには、より注意が必要と指摘する。
元埼玉県警捜査一課警部補・佐々木成三氏:
内容が全てウソだったら詐欺罪に当たる可能性はあると思うんですが、金額が少額であるが故に、事件として成り立つのは難しいと思います。
実態をしっかり確認してから寄付はした方がいいと思います。
(「イット!」9月14日放送より)

