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“謎のヒバゴン”が映画でよみがえる!? 庄原市長も本人役で出演 2027年春公開に向け撮影進む【広島発】|FNNプライムオンライン
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“謎のヒバゴン”が映画でよみがえる!? 庄原市長も本人役で出演 2027年春公開に向け撮影進む【広島発】

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半世紀以上前、全国を騒がせた謎の類人猿「ヒバゴン」が、令和の時代に映画になってよみがえる。舞台は、目撃情報が相次いだ庄原市西城町。地元の観光協会や住民たちが中心となり、映画による町おこしが始まった。

全国を巻き込んだヒバゴン騒動

さかのぼること、半世紀あまり。
庄原市西城町・比婆山の周辺で目撃されたのは、毛むくじゃらで二足歩行の未確認生物だった。情報収集と報道関係の窓口を一本化するため、1970年には旧西城町役場に「類人猿相談係」という前代未聞の部署まで誕生。当時のニュース映像には、こんなやりとりが残っている。

目撃情報があった場所を映す当時のニュース
目撃情報があった場所を映す当時のニュース
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「全身毛に覆われた人間ほどの大きな怪物が出没し、サルかゴリラか、はたまたヒバゴンかでうわさは瞬く間に広がりました」
目撃した住民も「普通のサルは見たことがあるんじゃが、あがな化け物は見たことがないけぇね」と証言していた。

証言を元に描かれた謎の類人猿「ヒバゴン」
証言を元に描かれた謎の類人猿「ヒバゴン」

その名は「ヒバゴン」。
“謎の類人猿”として注目を集め、全国を巻き込む大騒動へと発展した。各地から調査隊が訪れたものの、目撃情報や足跡以外に有力な手がかりはなく、正体はいまもベールに包まれたままだ。それでもヒバゴンは、西城町を象徴する存在として、半世紀以上にわたり語り継がれてきた。

令和のヒバゴン、映画でよみがえる

最初の目撃から50年以上が経った2026年8月。庄原市役所に撮影機材を持ったスタッフたちが集まった。
普段から使われている本物の市長室で撮影されたのは、ヒバゴンに関する映画のワンシーンだ。
映画のタイトルは『ヒバゴン☆プロジェクト』。令和の時代に再びヒバゴンが現れ、西城町が活気を取り戻していく――そんな町おこしを描いた作品である。

庄原市役所の市長室で行われた映画のロケ
庄原市役所の市長室で行われた映画のロケ

「よーい!スタート!」
佐藤大介監督のかけ声で撮影が始まった。
この作品には、庄原市の八谷恭介市長も本人役で出演。自ら、ヒバゴン騒動の渦中にいる市長を演じた。
「そうです。間違いなく本物のヒバゴンが撮影されました」
演技経験はないが、今回の映画製作を「うれしいですよ」と喜んでいる。

庄原市・八谷恭介 市長
庄原市・八谷恭介 市長

「僕、1970年の7月3日が誕生日なんですよ。ほぼヒバゴンが最初に発見されたときに生まれているので。子どもの頃は大はやりでしたから」
ヒバゴン騒動と同じ時代に生まれた市長が、映画の中で「ヒバゴンはいる」と断言する側になった。

クラファンで実現! 地元発の映画製作

映画製作を企画したのは、西城町観光協会の岡崎優子さん。撮影に立ち会い、出演者に声をかけることも。
「本当にヒバゴンが現れたと思って、“やっべえ”みたいな顔をしてください」
映画づくりは初めての経験。それでも、町の人たちに積極的に参加を呼びかけ、少しずつ協力の輪を広げていった。

西城町観光協会・岡崎優子さん
西城町観光協会・岡崎優子さん

「この町が抱える課題や皆さんに伝えたい魅力、いろんな思いがありまして。観光協会として、ヒバゴンの映画をつくりたいという話になりました」

2025年、観光協会にはかつて旧西城町役場にあった「類人猿相談係」が復活。令和になったいまも目撃情報が寄せられるなど、ヒバゴンが町を象徴する存在であることに変わりはない。
この春、映画製作に向けたクラウドファンディングで目標額の3倍を超える320万円あまりが集まり、映画化が実現した。さらに、ミステリーマガジン「ムー」も全面協力し、地元発のプロジェクトを後押ししている。

映画『ヒバゴン☆プロジェクト』・佐藤大介 監督
映画『ヒバゴン☆プロジェクト』・佐藤大介 監督

“プロのつくり手”としてこの映画を担当する佐藤監督も、町の人たちの熱い想いに応える。
「エネルギッシュだなと思いました。僕以外はほとんどボランティアスタッフという形ですが、それでもとてもいい映像が撮れていると思います。本当に皆さんの熱意のおかげです」

市長にも“ダメ出し”? 監督が演技指導

この日の撮影は、八谷市長が緊急記者会見を開き、ヒバゴンの実在を宣言する重要なシーン。
「フェイクの可能性は?」
記者役から問いかけられると、市長はきっぱりと答える。
「私はそうは思いません。皆さんもこの映像を見ていただいたら驚くと思います。ヒバゴンは確実にいます」

ところが、佐藤監督から“ダメ出し”が。
「『私はそう思いません!』って、断言する形で。一回ここで切って、間を置いて、『とにかく皆さんもこの映像を見ていただいたら驚くと思います』」
市長にとって慣れない演技。だが、納得のいくまで何度も撮り直す。

本番撮影中の八谷市長
本番撮影中の八谷市長

「はい、カット!オッケーです」
8月中旬から始まった庄原市内での撮影は、無事クランクアップ。出番を終えた市長は「どうなるのか楽しみです。でもセリフ難しい…覚えられない」と、笑顔を見せた。

ヒバゴンを入り口に「町の魅力伝えたい」

過去にもヒバゴンをモチーフにした映画はあった。ただ、今回の作品は、地元の人たちが中心となって製作する町おこし映画。脚本を担当する中沢健さんはこう話す。
「ヒバゴンを目当てに来たんだけど、この町自体がおもしろい。だから、ヒバゴンを入り口にこの庄原市西城町の魅力、日本にはこういうおもしろいところもあるんだと伝わる映画になればいいなと」

大自然の中で行われたロケ(提供:西城町観光協会)
大自然の中で行われたロケ(提供:西城町観光協会)

映画をきっかけに、町の魅力を見つめ直す。岡崎さんはそんな作品を目指している。
「ヒバゴンが題材の映画ではあるのですが、ヒバゴンだけではなくて、自然の美しさや人の温かさ、食べ物のおいしいところなんかも紹介できているんじゃないかなと。町の魅力を再発見したり、西城町に行ってみたいと思ってもらえるような作品になっていくと思います」

ボランティアスタッフ中心のロケ(提供:西城町観光協会)
ボランティアスタッフ中心のロケ(提供:西城町観光協会)

謎の類人猿「ヒバゴン」が、いまもなお西城町の人たちに愛されているからこそ実現した今回の映画製作。『ヒバゴン☆プロジェクト』は、東京でのロケを加え、2027年春の公開を予定している。

(テレビ新広島)

テレビ新広島
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