鹿児島の魅力を旅行商品として全国に届けようと、県外の旅行会社担当者を招いた体験ツアーが行われている。ウイスキー蒸留所でのこだわりの製造工程、枕崎で味わうカツオのどんぶり——現地を訪れた担当者たちからは「すごくおいしい」という率直な声も上がった。
ウイスキー蒸留所で感じた「鹿児島ならでは」の味
9月9日、関西と東海エリアの旅行会社担当者、計7人が南さつま市にある本坊酒造の蒸留所を訪れた。これは鹿児島県が企画した2泊3日の視察旅行の2日目にあたる。
蒸留所では、仕込みから発酵、蒸留にいたるウイスキー製造の一連の工程を視察した。本坊酒造の田中教文さんは「涼しいところでゆっくり長く寝かせるのが理想的な形だと思う。鹿児島、この地だからこそできる味わい」と語り、土地の気候や水がウイスキーの個性を生み出すことを説明した。
実際に試飲した担当者たちは「すごい」「鼻に抜ける」と評価。鹿児島の温暖な気候と水が育むウイスキーの風味を、身をもって体感した。
枕崎のカツオに「珍しい、すごくおいしい」
午後は枕崎市の枕崎お魚センターへ。枕崎といえばカツオの一大産地として知られており、ここでは名産のカツオを使ったどんぶりを堪能した。

大阪の旅行会社担当者は「普通のカツオのたたきはよく食べるが、刺身などこのようなカツオは食べないので珍しい。すごくおいしいです」と笑顔で話した。産地ならではの鮮度と調理法が、関西からの来訪者に強い印象を与えた様子だ。
旅行商品化への課題——「もう一個、体験があれば」
食の魅力を実感する一方、旅行商品として成立させるための課題も浮き彫りになった。愛知の旅行会社担当者は「食事だけで、他の体験を枕崎ではしていないので、そういったものがもう一個何かできればセットで来やすいかなと思います」と率直な意見を述べた。

こうした声を受け、県大阪事務所の八反田ひろみ所長は「指宿と大隅と霧島という、連泊して旅行をするというようなやり方もいいのでは」と複数エリアを組み合わせた周遊型の提案について意欲を示した。
最終日は大隅半島へ
ツアー最終日の10日は大隅半島を巡り、うなぎ店やお茶の施設を視察する予定だ。鹿児島の食と自然を凝縮したこのツアーが、全国の旅行商品として形になる日も遠くないかもしれない。
【動画で見る▶ウイスキーやカツオの味は?県外の旅行会社が“鹿児島体験”高評価の中に手厳しい指摘も 】

