島根を代表する旬の味覚、ブドウ、中でも高級ブドウとして売り出し中なのが島根県オリジナル品種の「神紅(しんく)」です。
産地のひとつ、邑南町では「神紅」を使った新商品が誕生、8月から販売が始まりました。
邑南町の道の駅「邑南の里」。
さまざまな町の特産が並びます。
ここで目を引いたのが…。
買物客:
ネットで調べたら神紅のブドウが有名だって言うので、食べてみたいなと思って購入しました。
島根県オリジナル品種のブドウ「神紅」。
糖度20度以上の強い甘みと紅茶のような香りが特徴で、邑南町では町を挙げて栽培に取り組んでいます。
原田笑記者:
旬を迎えルビー色に色づいた神紅がずらりと並んでいます。この神紅を使った新しい商品の販売が今月から始まりました。それがこちらの神紅のケーキ缶です。
透明なプラスティック容器にギュッと詰め込まれたのは「ケーキ」、2層に重なったクリームとスポンジに挟まれるのは「神紅」。
たっぷりと使われ、見た目華やかです。
このケーキを開発したのは、ブドウ農家の辻聡志さん。
T’s fam・辻聡志さん:
伸びすぎた枝を切って、房の方に養分が回るようにしています。
福岡県から邑南町にIターンし、3年前、神紅の栽培を始めました。
都内のデパートではひと房1万円を超えなど、そのままでも十分高く売れる「神紅」をケーキにしたのには理由がありました。
T’s fam・辻聡志さん:
いつまで待ってもこれは17.3度ですけど、糖度が乗らない房が出てくるので、廃棄は減らしたいですし、神紅という島根県のブランドもいろんな方に知ってもらいたいので何か規格外を使って商品ができればと思って。
規格外品の活用です。
邑南町では品質保持のため厳しい基準が設けられ、糖度が20度以下、色づき十分でないなど基準を満たさないものは出荷できません。
規格外品は全体の約2割を占めますが、おいしさは十分。
辻さんは丹精込めた神紅を無駄にしたくないと、これまでも紅茶やドライフルーツに加工するなど活用に力を入れてきました。
T’s fam・辻聡志さん:
何か他に面白い商品が作れないかなと思ったときに、じゃあケーキは賞味期限が短いので何か他にあるかなと思ったときに『あ、そうだケーキ缶がある。賞味期限ももしかしたら長いかもしれない』と思って。
知恵をしぼってたどり着いたのが冷凍保存が可能で、長期間販売できる「ケーキ缶」でした。
米子市の会社に製造を依頼。
より「映える」粒の量や断面の見せ方を研究。
試作を重ねた末、8月1日から販売を始めました。
原田笑記者:
甘い。クリームとスポンジに挟まれてもしっかり神紅の甘みと香りが際立っています。
T’s fam・辻聡志さん:
とにかく神紅を手に取ってほしい。ブドウはやっぱり高級品なのでなかなか手に取ることができない方もおられると思うので、何か一つでもお土産として今回ケーキ缶という形ですけど見てもらえたらいい。
今後は、自分で育てた「神紅」の使うほか、他の農家からも買い取ることを検討、廃棄を少なくしたいと考えています。
売り出し中の「神紅」をもっと多くの人に。
辻さんの思いも詰まった「ケーキ缶」は、邑南町や川本町の道の駅やオンラインショップで販売されています。
