福岡県の服部知事は、県議会の蔵内議長と共に推進してきたワンヘルス関連のイベントを今年は開かないことを明らかにしました。

服部知事は、8月7日のTNCの単独インタビューに対し、ワンヘルス事業について県民の理解を得ることができていないとして、「着手していないものは当面凍結する」との考えを示していました。

ワンヘルス事業は蔵内議長が中心になって推進してきたもので、今年度の当初予算でも8億7000万円近い費用が計上されています。

それらを「根底から見直す」と表明した服部知事。

12日午前の取材に対しては、毎年秋に開催してきたワンヘルスのイベントを今年は開かない考えを明らかにしました。

◆福岡県 服部知事(12日)
「新たなワンヘルスアクションを考えていたが、当面の間はこれを凍結したい」

この知事の方針転換に、ワンヘルスを担当する部署は対応に追われていました。

◆福岡県 ワンヘルス総合推進課 後根友和 係長
「事業者さんと打ち合わせはしていましたが、この事業について本日凍結ということで。こちらの方から説明させていただいて、『今年については中止をさせていただく』ということでご理解をいただいた」

6年前から毎年秋に開催してきたイベントを一新し、今年は11月に福岡市と蔵内議長の地元・筑後市で開こうと準備を進めてきたそうです。

Q長い時間をかけて準備してきたのに、担当としていかがですか?

◆福岡県 ワンヘルス総合推進課 後根友和 係長
「ちょっと残念なところではございます。来年度に向けてブラッシュアップして、より良いものにしていきたい」

服部知事は、このほか福岡県みやま市に建設中の「ワンヘルスセンター」についても、地元の意向を踏まえた上で名称を変更する可能性を示しました。

◆福岡県 服部知事(12日)
「『ワンヘルスセンター』という名前自体が仮称でございます。県民の皆さまからワンヘルスということについて違和感があるとか疑念があるということになりますと、また地元にも迷惑をかけることもあってはならない」

「ワンヘルスのまち」を掲げるみやま市では、来年度の完成に向け「ワンヘルスセンター」の工事が着々と進んでいました。

このセンターについて話を聞いてみると…。

Q.ワンヘルスセンターは?
◆男性(50代)
「ちょっと分からない」

◆女性(80代)
「それも知らない」

地元でもあまり知られていないようです。

Qワンヘルスセンターについてはどういうイメージ?

◆男性(50代)
「いいことだと思うんですけど、それぐらいかな。みやま市が発展するなら、それでいいと思います」

◆男性(60代)
「『名前は変えてもらった方がいい』と自分では思います。もう少し分かりやすい名前の方がいいとは思う。ワンヘルスだけではイメージが、どういうのを大事にしているかがちょっと分からない」

みやま市を率いる松嶋市長にも直撃しました。

◆みやま市 松嶋盛人市長
「疑惑があるのと、このワンヘルスという理念を守っていくということは、私は別だと思っています。ですので『ワンヘルスという言葉は大事にしていかないといけないな』という思いはあります。ただ、県の方で名称変更をされるということであるならば、それはそれで県のされることですから、こちらがとやかく申し上げる立場ではない」

みやま市は学校教育にもワンヘルスを取り入れ、8月末のイベントも予定通り開くとしていて、今後も推進していく構えです。

それぞれの思惑が絡み合うワンヘルス事業の行方。

今後、服部知事がどういう方針を示していくのか、関係者の目が注がれています。

テレビ西日本
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