麻辣湯とは…?
麻辣湯について少し説明しておこう。
麻辣湯の「麻(マー)」は花椒(ホワジャオ)のしびれる辛さ、「辣(ラー)」は唐辛子のピリピリした辛さだ。それらに複数の香辛料や調味料をブレンドし、好みの野菜や肉、魚、練り物、麺などを入れてグツグツ煮込んだ料理だ。少し火鍋に似ているが、火鍋は基本的に数人で食べる鍋料理なのに対し、麻辣湯は一人用のラーメンどんぶりのような深い器で食べる単品だ。
日本には中国発のチェーン「楊國福麻辣烫」や「張亮麻辣烫(ジャンリャンマーラータン)」、日本発のチェーン「七宝(チーパオ)麻辣湯」などがあり、ほかに「四川麻辣烫」や「ヤンチャン麻辣湯」なども有名だ。都内だけで少なくとも50軒以上はあると思う。
麻辣湯=辛いスープ麺というイメージから、勝手に「四川発祥のガチ中華?」だと思っている人がいると思う(私もそうだった)が、実は違う。中国のウェブサイトで調べてみると、麻辣湯には四川省の系統と黒竜江省を含む東北地方の系統がある。
どちらが先かはわからないが、四川省では、川下りの船頭や船で働く人たちが串に刺した具材を辛いスープで煮て食べたのが発祥だとか。船の上で空腹を満たせるだけでなく、身体も温めることができ、船を漕ぎながら片手でも食べられることから発展したようだ。
一方、黒竜江省のそれは胡麻だれなどが加えられていて、ややマイルドな味つけになっているのが特徴だ。

