京都市伏見区で、住宅街に突如現れた「謎の山」が住民の不安を招いている。悪臭や崩落への懸念が広がる中、京都市は業者に是正を命じているが、十分な改善には至っていないという。
住宅街に突如出現“謎の山” 正体は産業廃棄物
JR京都駅から4キロほどの場所にある住宅街の一角にそびえる、“謎の山”。

現場は、京都市伏見区の住宅街のど真ん中。山は、3階建てのマンションを優に超えるほどの高さだ。実はこれ、すべて産業廃棄物の山だという。

京都市は、住民の生活に支障が出る恐れがあると判断し、業者に対し、8月31日までに高さと囲いを法律に適合させるよう求める措置命令を出したのだ。

隣接する土地の所有者の許可を得て、山の真横にまで近づくと、頭上はるか上まで積み上がる山の大きさに驚かされる。

積まれていたのは、様々な資材やコンクリート片などだ。
記者リポート:
近くまで来てみましたが、こちらの金属製の壁が、ゴミの重みでゆがんでいます。

敷地を隔てる壁がゆがみ、裂け目が見えるところまであった。
住民からは、「オイルの臭いというか、なんか生臭い臭いとか。(洗濯物を)外に干せない感じですね 」と生活への影響を訴える声があった。
さらに、「大雨が降ったりすると、崩れてこないか心配してますね」「やっぱし大雨でしょ。これからも台風やら来るから」などと列島各地で相次ぐ大雨被害への不安も聞かれた。
住民が「突然現れた」と証言する謎の山。
住民:
2〜3年前にはなかったよね。なんやアレ?えらい山やなって感じでね。
住民:
急に現れた。去年ですけどね。

衛星画像を見てみると、確かに2025年の年明け頃にはなかったにもかかわらず、10月以降に山ができ始めたことが分かる。
取材班が、この産業廃棄物の山を初めて取材したのは、2026年6月のこと。
住民は「あんなんあったかな?みたいな」などと話す。
当時、がれきは約11メートルもの高さまで積み上がり、崩れないよう重機で固める作業が続いていた。

京都市によると、この場所は2年前、宇治市の業者が「産業廃棄物を保管する」との届け出を提出。しかし、届け出の量を超えて廃棄物が積み上がっていたという。

市の措置命令を受けて業者は、「真摯に受け止めて是正作業はやります」としていたというが、8月31日までとされた是正期限から2日が経過した2日も重機による作業が続き、一時は高さ11メートルあった山は現在、東側が約5メートル、西側が7メートルから8メートルほどと、高さが少し減ったというが、依然高く積み上がったままだ。

近隣の住民:
いや、変化はあまり感じないですけどね。なくなってほしいですね。
業者に取材も連絡取れず…今後どうなる?
住民が不安を募らせる産廃の山は、どうなるのか。
取材班は、現場から4キロほど離れた業者の事務所を訪ねたが、事務所の責任者は不在だった。さらに電話取材を試みたが…。

電話の音声:
呼び出しましたが、近くにおりません。

一連の取材に対し、京都市は、「市としてはまだ是正内容が不十分。これからも業者への指導は続ける」と回答した。
今後について、橋下綜合法律事務所の溝上宏司弁護士は、次のように話す。

橋下綜合法律事務所・溝上宏司弁護士:
若干の重機を使っていても、とても終わる量ではないので、計画通りに進んでいるとは言えないとは思います。刑事告発も視野に入れながら、どちらかというと行政代執行で市のほうの判断で処分してしまって、かかった費用を業者の方に請求する。まず市民の皆さんの安全や不安に対して十分にケアしていくということが第一歩というか前提にはなると思うんです
(「イット!」9月2日放送より)

