7月28日に発生した熊本地震から約1週間。鹿児島市役所では8月5日、被災地での救助や支援活動に当たった職員による報告会が開かれた。消防局や水道局、市立病院など各部署から派遣された職員が出席し、現場での経験を共有した。なかでも注目されたのは、煙突が崩落した工場での緊迫した救助活動だ。

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地震発生直後、八代市へ緊急出動

鹿児島市消防局は、県の緊急消防援助隊として地震発生直後の7月28日に八代市へ出動した。翌29日の午前3時すぎから活動を開始したのは、煙突の崩落などにより心肺停止者や安否不明者が出た日本製紙の工場だった。

現場は過酷な状況だった。消防局中央消防署の内宮優介さんは報告会でこう振り返った。

「土砂が堆積し、鉄筋がむき出しになっている状況が散見された。左側から29日に3人、右側で30日に1人、計4人を発見し、救助した」

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内宮さんは10年前の熊本地震でも被災地に派遣された経験を持ち、今回も緊張した活動が続いたという。救助の結果については複雑な思いを抱きつつも、「結果として残念な形となったが、ご家族へお返しできて何より良かった」と語った。

物資拠点での奮闘 「仕組みづくりから考えた」

同じく八代市に派遣された危機管理課の上妻隆文さんは、食料や日用品などの物資を保管・管理する拠点施設での対応に追われた。クーラーのない環境のなか、少ない人員でひっきりなしに届く物資を受け入れ続けなければならなかった。

上妻さんは「ひっきりなしに届くので、どうしても人手が足りない中、受け入れるだけでなく、出し入れの管理もしやすいような仕組みづくりから考えて対応した」と説明した。物資の受け入れと管理の効率化を同時に模索しながら、現場での工夫を重ねた様子が伝わってくる。

現場経験を鹿児島市の防災体制へ

報告会を受け、鹿児島市の下鶴市長は今後の防災対応について、「実際の現場の経験を持ち帰り、鹿児島市の防災体制の向上に生かしていきたい」と述べ、今回の派遣で得た知見を市の防災強化につなげる考えを示した。

熊本地震の被災地支援を通じて積み重ねられた経験は、鹿児島市民の安全・安心を守るための貴重な財産となる。現場で奮闘した職員一人ひとりの報告が、鹿児島市の地域防災力の強化へとつながっていく。

【動画で見る▶【熊本地震で支援】鹿児島市職員が見た被災地 活動報告】

鹿児島テレビ
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