熊本地震で落ち込んだ観光需要を取り戻そうと、鹿児島県独自の観光支援キャンペーン「かごしま観光応援割」が9月14日から始まった。1人最大2万円を割り引くという大胆な内容に、県内の旅行代理店では朝から問い合わせが相次いでいる。「旅行で応援したい」という声も届いており、秋の旅行シーズンに向けた期待が高まっている。
朝から電話が鳴り止まない――旅行業界の現場
鹿児島市山下町にある県旅行業協同組合には、14日の営業開始直後から多くの電話が入った。県内75社が加盟するこの組合は代理店業務も手がけており、その日の問い合わせのほとんどが「かごしま観光応援割」に関するものだったという。

組合の理事長を務める中間幹夫氏は、「問い合わせが複数件入っていて、『旅行で応援したい』という人もいる」と話し、キャンペーンへの反響の大きさを語った。
割引の内容と対象期間
「かごしま観光応援割」の対象となるのは、10月13日までの期間に県内での宿泊を伴う旅行商品を購入した場合だ。割引率は6割、上限は1人あたり2万円と、旅行者にとって大きな恩恵となる内容である。

キャンペーン開始のスピードについても、中間理事長は「非常にスピーディーな施策の実施に感謝している」と評価している。
観光にとどまらない経済への波及効果
中間理事長が強調するのは、観光業だけにとどまらない効果だ。「かごしま観光応援割」によって県内に訪れる人が増えれば、飲食業や畜産業といった幅広い産業にも恩恵が及ぶとみており、積極的な利用を呼びかけている。
「にぎわいがあれば勇気や元気が出る。自粛ではなく激励してもらえたらありがたい」という言葉には、地域全体を支えたいという思いが込められている。

売り切れ続出――早めの確認を
一方で、すでに一部の宿泊施設では予算が上限に達し、予約が取れなくなっているところも出ている。県は「公式ホームページで最新の情報を確認してほしい」とコメントしており、利用を検討している場合は早めの情報収集が欠かせない。
秋の行楽シーズンに合わせたタイミングで始まったこのキャンペーンは、熊本地震後の鹿児島観光を後押しする一手として、地域経済の回復に向けた大きな一歩となりそうだ。
【動画で見る▶かごしま観光応援割スタート 「自粛より応援を」旅行業者期待の声 】

