熊本県で震度7の激しい揺れが観測された今回の地震。

それでも、高速道路の橋げたそのものの落下や倒壊は確認されていません。

その要因について専門家は…。

静岡理工科大学・地盤防災工学
中澤博志 学部長:
チェーン状のものが落橋防止装置。きっかけは1995年の阪神淡路大震災を契機に設計の仕方が変わってきて、比較的新しいのものは付いている

1995年1月に起きた阪神淡路大震災で、高速道路は高架橋そのものが倒壊し、甚大な被害が出ました。

これを機に、全面的な設計・対策の見直しと耐震補強工事が進められました。

現在までに、高速道路会社4社が管理する約1万7600の橋で「落橋・倒壊を防ぐ対策」は完了しています。

人命を守ることが最優先とされ、早期復旧できることを目指して進められました。

静岡理工科大学・地盤防災工学
中澤博志 学部長:
早期復旧に向けた対応が可能なレベルまでの損傷であれば許すという形(設計)になる。今のところは想定されるような南海トラフの地震に対しては、安全を担保しているというのが私の見解と思い

2009年8月の静岡沖地震の際、牧之原市の東名高速道路で起きたような法面の崩落を防ぐ対策もこれまでに進められました。

ただ、道路の損傷を引き起こすのは強い「揺れ」だけではありません。

「津波」や「液状化」による被害もあります。

南海トラフ地震が起きた場合、県内の高速道路では緊急車両が優先されるため、一般車両の通行再開まで約1カ月かかり、震度6強以上の揺れを受けた生活道路も半数以上が通行できなくなると想定されています。

ハザードマップで身近な道路が被害を受けるのかどうか、津波や液状化のリスクを事前に確認しておくことができます。

静岡理工科大学・地盤防災工学
中澤博志 学部長:
道路が使えないという前提も持つべきかなと感じている。例えば家庭ごとの備蓄は7日間ぐらいの食料品と言われている。ライフラインが閉じたままとか、道路が使えない場合は、もっと備蓄は必要と考えるところもある

真夏に起きた大災害。

自分の身に置き換えた時、周辺の道路に何が起きるのか?何を備えておくべきか?考え、行動することが重要です。

テレビ静岡
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