戦前の1940年創業、80年以上の歴史を持つ老舗企業が会社経営に幕を下ろしました。富山県高岡市を拠点に、文具卸やソフトウェア販売を手がけてきたワキチシステムが、7月9日に富山地裁高岡支部より破産開始決定を受けました。負債総額は4億3300万円にのぼります。

この記事の画像(3枚)

ピーク時7億6000万円の売上が、800万円へ

東京商工リサーチによりますと、高岡市源平町のワキチシステムは、1940年1月に創業した文具卸の老舗企業で、長年にわたり個人企業として富山県・石川県内の企業や商店に文具を卸し、1990年4月には法人化しました。

全盛期の1999年9月期には売上高7億6000万円を計上していましたが、その後、文具の大型店舗との競合や、ネット通販の急速な台頭がじわじわと経営を圧迫し始めたということです。

ソフトウェア販売への転換も実らず

業績悪化への打開策として、2006年9月期から中小企業向け販売管理ソフト「弥生販売」の販売・導入支援事業に参入し、文具卸一本から脱却してITサービスへの転換を図りますが、業況の改善には結びつかなかったということです。売上は回復せず、直近の2025年9月期には売上高が800万円程度にまで落ち込み、ピーク時と比べると、約99%の減少となりました。

自己破産の余裕すらなく、債権者申立てによる破産

経営の苦境から、2024年11月には自社ホームページ上で「既存顧客のサポートのみを行う」旨をアナウンスしており、事実上の縮小運営に入っていました。

資金繰りは限界に達しており、今年6月に債権者が富山地裁高岡支部へ破産を申し立て、7月9日に破産開始決定を受けました。負債総額は4億3300万円にのぼるということです。

(富山テレビ放送)

富山テレビ
富山テレビ

富山の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。