台風9号は7月11日(土)、沖縄・先島諸島に直撃する恐れがあります。
10日午後1時時点で、台風は宮古島の南東約470キロの海上にあり、中心気圧935ヘクトパスカル、最大風速秒速45メートル、最大瞬間風速秒速60メートルという”大型で非常に強い”勢力で、西北西へ時速10キロのゆっくりとした速度で進んでいます。
■「強まったり弱まったりを繰り返しながら近づく」
沖縄・宮古島市の中心地にホテルを経営する柿本節子さんは、午前9時すぎに暴風警報が発表されたなか、現地からオンラインで中継に応じました。
柿本さんによると、10日午前の時点ですでに「風はすごく強くなっている」状態で、雨も「降ったり止んだり」を繰り返しているといいます。
窓を開けると、屋外の大木が激しく揺れる様子と、轟音のような風の音が確認されました。
片平敦気象予報士は「雨も風も、強まったり弱まったりを繰り返しながら、台風が近づくにつれて、どんどん強くなっていく」と説明。
一時的に弱まる時間帯があっても油断は禁物で、台風の中心が通過したあとには「吹き返し」と呼ばれる反対向きの強風が急に吹くこともあると警告しました。
■「長丁場になる」 暴風域にさらされる時間は約30時間
今回の台風で特に注意が必要なのは、その”大きさ”と”遅さ”です。
片平気象予報士によると、台風の暴風域はおよそ600キロ。台風の規模を示す「大型」と、強さを示す「非常に強い」という2つの要素が重なっている上に、移動速度が遅いという“三重”の危険性があります。
暴風域の直径(約600キロ)を移動速度(約時速20キロ)で計算すると、暴風域に入っている時間はおよそ30時間にのぼります。
「大きくて、強くて、遅い。この遅い台風というのも非常に怖い」と片平気象予報士は強調しました。
■11日午前中に石垣島と宮古島の間を通過のおそれ
進路予想では、11日の早い時間帯に石垣島と宮古島の間にある多良間島付近を通過するおそれがあり、この方面では急激に雨や風が強まる可能性があります。
コースが東寄りになった場合は、那覇を含む沖縄本島までが暴風域に入る可能性もあるとのことです。
その後、台風は進路をさらに北に取り、中国方面に向かう見込みで、西日本や東日本への直接的な影響は少ない見通しです。
ただし、海はつながっているため、この土日は波が高まるおそれがあり、海水浴など海に近づく際は十分な注意が必要です。
■食料・橋の封鎖 生活への影響もすでに深刻
宮古島では生活面への影響もすでに広がっています。
柿本さんによると、9日の時点でスーパーの棚からインスタント食品やパン類がほぼなくなっており、「台風のあとも物が入ってこない」と懸念を示しました。
宮古島と周辺の島を結ぶ池間大橋・伊良部大橋・来間大橋の3つの橋も、10日正午から閉鎖となっています。
ホテルの宿泊客についても、多くがすでに前日までにチェックアウトし、航空便のキャンセルが相次いだほか、残っている宿泊客は「かなり少なくなった」と話しました。
台風通過後の混乱も見込まれます。片平気象予報士は「30時間の暴風が抜けてからも、営業再開や食料の搬入までにさらに時間がかかる」として、最大で丸2日程度は影響が続く可能性があると指摘しました。
窓ガラスが割れる危険があるため、窓の近くには近づかないこと、そして大雨・暴風・高波・高潮への厳重な警戒が呼びかけられています。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年7月10日放送)
