いよいよ夏の高校野球が始まった。福島大会には67校62チームが出場し、聖地・甲子園への切符をかけて戦う。そんななか注目したのは南会津高校。選手は1年生から3年生までで20人と決して“大所帯”ではないが、春の県大会でベスト8に進出し、今大会のシード校に名を連ねた。チームの目標は「優勝」。統合4年目で初の快挙に向け気合十分だ。
■夏の福島大会で初のシード権
「声掛けとライン取り、そこしっかり確認な」
夏の大一番を前に入念に守備の連携を確認する選手たち。今大会で初めてシード権を獲得した第8シードの南会津高校だ。
渡部璃央主将は「仲の良さってところと守備の強さってところと粘り強さってところが良いところだと思います」という。
■統合して4度目の夏
少子化の影響で2023年に旧田島高校と旧南会津高校が統合してから迎える4度目の夏。いまの3年生の多くは1年生の時から主力として活躍していた。
渡部彰監督は「守りからリズムを作ることをテーマに、特に3年生は1年生の時から試合に出ていたので、その形が身を結んできたかなと思います」と話す。
豊富な実戦経験がチームを育て、今年の春の県大会ではベスト8まで勝ち進むなど躍進を遂げた。
■中学以来のバッテリーの集大成
チームのモットーは「守りからリズムを作る」。その中心にいるのがエースの阿久津楢仁選手とキャッチャー・湯田悠誠選手のバッテリー。
中学生の時に初めてバッテリーを組んで以来、強い信頼関係を築いてきた2人。カーブ・スライダー・スプリットと多彩な変化球を操る阿久津選手を洞察力に優れる湯田選手がリードする。
阿久津投手は「ずっとピッチャーとキャッチャーでやってきたので信頼もありますし、どこかつながっているところもあるので、そこが安心感あります」という。
湯田捕手は「楢仁がのびのび投げれるようなリードと、あとチームが勝てるようなバッティングをしっかりできてきたらと思います」と話す。
春の大会で得た手応えを自信に変え、いざ、集大成の夏へ。大会3日目の11日、福島商業との初戦に臨む。
■大会のポイント
9日の開会式を終え、南会津の渡部璃央主将は「シード校、そして挑戦者という両方の気持ちを大切にしたい」と話していた。
今大会は、絶対王者・聖光学院と実力ある投手陣が揃う学法石川を中心に、南会津や福島など勢いのある公立高校の戦いぶりに注目だ。
決勝戦は順調にいけば7月25日、どんなドラマが生まれるか楽しみだ。
