OHK岡山放送では、平日夕方6時9分から放送の「OHKLiveNews」で、少子高齢化や労働環境の変化により、全国の半数以上の企業が後継者不在となっている問題に着目。6月24日から26日まで3回にわたりシリーズで「求む!わたしの後継者」と題して、後継者を探している経営者の声を伝えた。
2回目は香川県の特産・庵治石の未来を託す後継者を探している、高松市の石材商社の男性社長を紹介する。
【庵治石の産地守る石材商社】はやしばら 林原克嘉社長
「(庵治石の)細目はこれまで何百種類も石を扱ってきたがすごく好きな石。品が良いと感じる」
高松市の牟礼町と庵治町で採掘される良質な花こう岩・庵治石。ほかにも世界各国の石のサンプルが約120種類並んでいる。

◆業界歴43年…「新しく物を作っていくのは、僕ではもう難しい」と限界を感じる社長
現在69歳の林原克嘉社長が30年前に立ち上げた、石材を扱う総合商社「はやしばら」。社員は7人。40社を超える取引先の石材店に特産の庵治石をはじめ、国内外から集めた良質な石を納品している。
林原さんは数年前からこの会社の後継者を探している。
「新しく物を作っていくのは、僕ではもう難しい・・・」自分の限界を感じているというのが一番の理由だ。

◆墓の需要が激減…今の時代に合った墓の提供に向け、求めるのは「業界を引っ張ってくれる若い力」
会社を立ち上げる前、林原さんは鳥取県の石材商社に勤めていた。
石に携わって43年、業界は大きく変わった。20年前と比べて、従来の和墓・洋墓を建てる人が半分以上減ったと林原さんは語る。また、少子高齢化や核家族化の影響で代々引き継ぐ従来型の墓の需要が激減。「墓じまい」をする人も増えているという。
「色々なことが変わっていくなかで、無くしたくないものの一つが『墓』。それを伝えていければ、新しい人が来て新しい物を作って、今の時代に合った墓を提供できれば仕事はいくらでもある」
変化が問われる今、林原さんは業界を引っ張ってくれる若い力を求めている。

◆石材職人とタッグ!墓じまいした墓石を灯籠などに変える「リノプロジェクト」に挑戦
林原さん自身も新たな挑戦を始めている。
高松市牟礼町の石材店を訪れた林原さん。「こんにちは、どうですか仕事は?」と職人に声をかけた。
「僕は作っている人が好き。一生懸命やっている姿がね」と記者に語りながら、工具を使い石を削る作業をしている職人を優しく見つめている。
そんな林原さんが4年前から石材職人とタッグを組み、手掛けているのが「リノプロジェクト」。
命懸けで作った商品。先祖が「みんな幸せになれよ」という思いで建てた墓。これを産業廃棄物として破棄するのではなく、思いを継続するかたちに変えることで一つでも役に立てればと、生活の状況に合わせて墓のサイズを変えたり、墓じまいした墓石を灯籠など違う形に変えたりと客の選択肢を広げる取り組みだ。

◆会社と地域の未来を託せる後継者へ…新事業「リノプロジェクトと国内加工」を一緒にやりませんか
昭和50年代には400社ほどあった庵治・牟礼地区の石材店は、現在150社程度。2026年に70歳となる自身の年齢も考え、会社と地域の未来を託せる後継者を探している。
「はやしばら有限会社の林原です。高松市の庵治・牟礼で石材の卸業をしています。新事業としてリノプロジェクトと国内加工を進めようと思っています。異業種の人でも構いません。これから一緒にやっていこうという人、後継者を募集しています。よろしくお願いします」
林原さんは7月8日現在、事業承継を支援するマッチングサービス「リレイ」に登録し、石材や事業への思いを公開して後継者を募集している。(「リレイ はやしばら」で検索可能)。
(岡山放送)

