学生が社会課題に向き合い、技術の提案にとどまらずビジネスの提案までを考える。
未来のものづくりを担う人材を発掘するコンテストを取材しました。
プロの投資家が数億円の企業評価額をガチ審査。
学生がアイデアを考えるだけでなく“作り、試し、社会に出す”特別な経験。
企業も注目する未来のものづくりを担う人材を発掘するコンテストとは。
東京・渋谷で行われた高専生による事業創出型ビジネスコンテスト「DCON2026」。
全国40の高専から91チームが参加し、ものづくりの技術とAIの技術を活用した“事業プラン”を競いました。
マンション特有の戸別配達や受け取りの手間といった課題へのアプローチを目指した自律走行ロボット「それいけ!運搬マン」。
ちょっと愛くるしい四足歩行型のロボット「Seesar Labs」は、AIカメラによって火災の兆候から早期発見。
火元へ急行するとピンポイントで消化。
火災によって生じる経済的リスクを極限まで低減させたいといいます。
そして、視察に訪れた企業が注目していたのは“下水道の老朽化による陥没”という課題解決を目指した自動点検ロボット「Kanro AI」。
「Kanro AI」をつくった豊田高専生は、「AIが画像認識し、ロボットの下水管の傷を検知。AIが自動でレポートを書く機能を備えています」「どんどんと実運用と実証実験を重ねていけば、どんどん精度を上げられる」などと話し、視察に来た企業は「(導入すれば)仕事がじゃんじゃん入ってくる」とコメントし、豊田高専生は「めちゃめちゃ需要があります」とアピールしました。
このコンテスト最大の特徴が作品によって生み出される“事業性”を現役の投資家がビジネスとしての価値「企業評価額」で評価するという点です。
何と、「Live News α」が取材した“下水道の自動点検ロボット”事業には5億6000万円の企業評価額が。
投資家:
これで終わったら意味ないんで、ちゃんと起業してくださいね。そこは別途ちゃんと相談しましょ。
これまで、大会を契機に12社のスタートアップが誕生するなどリアルなビジネスを生み出す機会に。
久留米高専生:
自分の作っているものが、どんなふうに世の人の役に立てるのか実感できる。すごくモチベーションもらえる機会になった。
仙台高専生:
実際のベンチャーキャピタリスト、投資家にプレゼンをする機会はない。どういったフィードバックがもらえるのか、自分の社会経験的なところにもつながり自信にもつながっている。
2040年にはAI・ロボット分野で約340万人の人材不足が懸念される中、求められる“技術を使い事業につなげられる人材”。
こうした中、学生段階から実践力と企業マインドを備えた高専生の求人倍率は今や20倍となり、その価値が注目されています。
DCON・松尾豊実行委員長:
若い才能を抜てきすることが必要。そこに対し社会として支援していく。成功する人、失敗する人も出てくるが、それも含めいい学び。社会としてやる価値がある。
