7月1日、2年ぶりに山開きが行われた岩手山。多くの登山愛好者が待ち望んでいた一方で、安全に登山を楽しむためには現在の規制状況や注意点を確認することが重要です。
岩手山の登山口は全部で7つありますが、このうち八幡平市の上坊と焼走り、滝沢市の馬返し、雫石町の御神坂の4つの登山口からの入山が可能となり、山頂まで登ることができます。
一方、山の西側では地殻変動が続いているとして、現在も入山規制が続いていて、七滝登山口、松川登山口、網張登山口からは山頂まで登ることができません。
岩手山の入山が規制されたのは2024年10月にさかのぼり、これまでの経緯などを振り返ります。
岩手山は、山の西側にある大地獄谷付近で山の膨張を示す地殻変動がみられたことから、2024年10月に噴火警戒レベルが初めて2に引き上げられました。
これを受け県の協議会では入山の規制を決定しました。
その後、山の東側では火山活動が落ち着いてきていることが確認されたため、協議会では2025年12月に東側の規制を7月から解除する方針を決めました。
一方で仙台管区気象台は、山頂付近で2026年7月3日午後3時までの5日間に、合計24回の火山性地震が観測されたと発表しています。
また西側の地震活動も続いていて、想定される火口からおおむね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があるとして、今後の火山情報に留意するよう呼びかけています。
県は安全に登山を楽しむため、登山届・下山届の提出や、緊急速報メールなどが受信できる携帯電話を持ち歩くこと、さらに鈴やラジオを携行するなどのクマ対策にも留意するよう呼びかけています。
達増知事
「ルール・マナーを守り、安全確保の手を打って、大いに楽しんでいただければ」
様々な注意点はありますが、ようやく実現した岩手山の山開きを地元の観光協会は心待ちにしていました。
八幡平市観光協会 海藤美香事務局次長
「岩手の名峰・岩手山をたくさんの人に紹介・案内できる喜びだけ」
入山規制が続いたこの2年間は観光客からの問い合わせが激減していたということですが、7月1日の焼走り登山口での山開きには県内外から100人以上が詰めかけたといいます。
八幡平市観光協会 海藤美香事務局次長
「6時にしかオープンしない登山道、(時間)前に駐車場がいっぱい。数年間で見たことのないほどのたくさんの人が来ていたので、それがそのまま観光にもつながると期待している」
2年ぶりに登山者のにぎわいが戻った岩手山。安全対策をしながら、登山を楽しんでほしいと思います。
