「自分の問題ですけど、開幕してすぐの時はまとまった打席を貰えず、1打席で結果を出さないといけない立場で、ヒットを1本打つことに執着していた。(1打席ごとに結果を出さないといけないのは)今も変わらないんですけど、実際に今の方がまとまった打席数を貰えているので、そこはメンタル的にも違いますし、状態が良いのは間違いないです」

 4月中旬に1軍登録抹消、6月中旬に約2か月ぶりの1軍再昇格を果たしてから6試合連続打点を記録するなど怒涛の活躍を見せる北海道日本ハムファイターズの吉田賢吾選手が、ファームで過ごした2か月間を振り返った。

 「自分のタイプ的にも1軍に上がってきたら最初は代打での出場や途中出場が増えると分かっていたので、そうなった時にファームで3打席あるからといって3打席で結果を出すのではなく、3打席の中の1打席目、スタメンで出ているけど1軍では代打の1打席目と思って打席に立つ、ピッチャーの変わり目の1打席目を打つ。(ファームで)先発ピッチャーの2、3打席目のヒットは自分に関しては内容がないし意味がないと思って、1軍に上がるための数字づくりじゃないですけど、自分の中では分けてやっていました」

 「ファームで打つことは考えていなくて、1軍でどういう結果になるかということだけを考えて。ファームの打率とか参考にならない部分も多くて、それよりもファームで過ごした2か月間の打席を、いかに1軍での打席とギャップを生まないようにするか」ファームで成績を残すのではなく、いかに1軍の試合での数少ないチャンスをものにするか、昇格後の目覚ましい活躍の要因は徹底したシミュレーションにあった。

 また、1軍で活躍する同世代の選手を見て自身を奮い立たせていたという吉田選手。「(ミレニアム世代の)野手でファームにいるのが自分だけで、(ファームに)ずっといるとモチベーションを保つのがすごく難しいと思うんですけど、『ファームにいることを恥ずかしいと思え』と自分に言い聞かせて、とにかくそういうモチベーションに変えてやっていました」

 限られたチャンスを想定して準備を積み重ね、腐らず上を見続けた2か月間が、現在の結果につながっているのは間違いないだろう。

北海道文化放送
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