鹿児島県警が、勤務先を大隅地区に限定できる「エリア異動制度」を2027年春の定期人事異動から導入すると発表した。警察でのエリア異動制度の導入は全国で2例目、西日本では初めてとなる。
「地域に愛着や関心を持つ人材確保が重要」
現在、鹿児島県警の職員は離島を含めた県内全域が勤務地となる可能性がある。新たに導入されるエリア異動制度では、職員本人の希望に基づき、警部補以下の警察官や係長以下の一般職員が、鹿屋署や志布志署など大隅地区の署に勤務先を限定できるようになる。

導入の背景について、安達裕也警務部長は「大隅地区は他の地区と比べて地域に根ざしたキャリア形成を希望する人が多い印象。地域に愛着や関心を持つ人材確保が重要」と語っており、優秀な人材の確保と地域密着型の警察組織づくりが狙いだ。

民間に続き、警察にも広がるエリア採用の波
エリア異動制度は、近年民間企業でも人材確保の観点から導入が進んでいる仕組みだ。警察では北海道に次ぐ全国2例目の採用となる。地元での生活基盤を安定させたい職員にとって、長期的なキャリア設計がしやすくなるメリットがある。大隅地区の地域コミュニティにとっても、顔なじみの警察官が長く勤務することで、住民との信頼関係が深まる効果が期待できる。
制度は2027年春の定期人事異動からスタートする予定だ。
【動画で見る▶鹿児島県警がエリア異動制度を導入 全国2例目 2027年春の定期人事異動から】

