子どもの遊びというイメージが強かったクレーンゲームが今、大人も熱中する人気コンテンツになっている。売り上げは10年余りで2倍以上に拡大し、ゲームセンターの主力となるまでに成長。その人気の理由を探った。

ゲームセンターがまるで“スーパー”

広島市西区のゲームセンター「アミパラ広島店」。週末の店内は家族連れなど多くの利用客でにぎわっていた。

景品として並ぶペットボトルのジュース
景品として並ぶペットボトルのジュース
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クレーンゲームコーナーを訪れた加藤雅也キャスターは、豊富な景品に驚く。
「景品もいろいろあるんですね。お菓子にカップ麺、そしてインスタントのみそ汁!さらにはペットボトル飲料も充実しています。そして…これ!ティッシュにマルチラック!日用品もあるんですね」
並んでいたのは、生活に身近な商品ばかり。ゲームセンターというより、スーパーマーケットの売り場を歩いているような光景だ。

アミパラの川西浩二エリアマネージャーは、「お菓子やドリンクは買うよりゲームセンターで取っていくという方もいます。コロナ前にも日用品を景品にしたことはありましたが、その頃はあまり手応えがありませんでした。この1、2年は日用品がよく出るので、物価高の影響もあるのかなと思います」と話す。

3000〜4000円でかごいっぱいの景品を獲得した利用客
3000〜4000円でかごいっぱいの景品を獲得した利用客

利用客にクレーンゲームの魅力を聞いてみると、「景品を落とした時の攻略した感が好きですね。買うより安い」「お菓子とジュースを補充しに来ました。100円でペットボトル飲料を5本取れたらお得だし、楽しみがある」といった声が聞かれた。

過去最高が続くクレーンゲーム市場

人気の高まりは数字にも表れている。

日本アミューズメント産業協会調べ
日本アミューズメント産業協会調べ

日本アミューズメント産業協会によると、クレーンゲーム類の売り上げは毎年過去最高を更新。2013年度に1886億円だった売り上げが、2024年度には4177億円と10年余りで2倍以上に拡大した。
さらに、ゲームセンター全体の売り上げに占めるクレーンゲーム類の割合は2024年度に68%まで伸び、主力コンテンツとして存在感を増している。

こうした流れを受け、アミパラ広島店も2026年5月にリニューアル。従来のビデオゲーム専門のフロアをクレーンゲーム専門へ変更し、家族連れが遊びやすいよう通路幅を広く、日用品の景品も増やしたという。

アミパラ・川西浩二エリアマネージャー
アミパラ・川西浩二エリアマネージャー

川西さんは「今、クレーンゲームの人気はかなり高まってますね」と手応えを語る。

「よっしゃあ!」 自腹の千円チャレンジ

その魅力を確かめようと、加藤キャスターも自腹で挑戦した。
「1000円でどれだけ取れるか、チャレンジします!」

最初に狙ったのは、大きな箱のお菓子。
「初心者なので、パワーMAXと書いてあるのが取りやすいかなと…よし!」
アームが景品をつかむ。
「どう?いいんじゃない?いけ!いけ!あぁ~」
あと一歩で穴に落ちなかったものの、2回目で見事成功。

景品をゲットして喜ぶ加藤雅也キャスター
景品をゲットして喜ぶ加藤雅也キャスター

「よっしゃあ!やったあ!取れた!!」
思わず笑顔がこぼれる。
「ゴトっと落ちた時の音がやっぱり嬉しいですね」

次に狙う景品は日用品のティッシュ
次に狙う景品は日用品のティッシュ

幸先よく景品をゲットした加藤キャスターは、次に5箱セットのティッシュを狙う。
「やっぱりティッシュでしょ!ティッシュは何個あっても困らないですから」
しかし、こちらは苦戦。なかなかリングをフックに引っ掛けることができない。
「どうだ?いやぁ~、難しい!全然違うところ行っちゃう」
気付けば、手持ちのコインも最後の1枚になった。

「終われないでしょ、これじゃ」

「うわぁ~だめだぁ」
ティッシュにこだわるあまり、獲得できたのはお菓子1つだけ。1000円で終わるはずだった加藤キャスターだが、再び両替機の前に立っていた。
「終われないでしょ、これじゃ。1つじゃちょっと…。周りの皆さんを見ても、景品でかごがパンパンになっているので。最後、泣きの千円。大物を狙います!」

すると、追加した1000円で流れが一変。ペットボトル飲料3本を一度に獲得し、大袋のお菓子も手にした。さらに、上手な家族からコツを聞き出す。

クレーンゲームのコツを教えてくれた家族連れ
クレーンゲームのコツを教えてくれた家族連れ

「1回やって、どこにリングが落ちたか覚えておいて、そこから調整ですね」
アドバイスをもらった加藤キャスターが再挑戦。
「うわぁ~、あとちょっとだったのに…。難しいなぁ」

リングがフックに掛からず、悔しがる加藤キャスター
リングがフックに掛からず、悔しがる加藤キャスター

最後は惜しくも逃したものの、加藤キャスターは納得した表情だ。
「2000円で獲得できたものは、お菓子2つとジュースが3本。でも、しっかり楽しませてもらいましたね。皆さんがクレーンゲームにハマる理由も分かった気がします」

景品を手に入れる快感と、狙い通りに取れた時の達成感。進化を続けるクレーンゲームには、大人を夢中にさせる景品の工夫と「ワクワク」が詰まっていた。

(テレビ新広島)

テレビ新広島
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